朝の一杯で差がつく…「血管寿命をのばす」「肌にもいい」名医が実践するコーヒーに混ぜると“良いモノ”5選
朝の一杯で差がつく…「血管寿命をのばす」「肌にもいい」名医が実践するコーヒーに混ぜると“良いモノ”5選

毎朝のコーヒー一杯を楽しむ人も多いことだろう。実は、このコーヒー、飲み方を少し工夫するだけで、血管の健康に大きく関わってくるという。

体にとってプラスにするためには入れるといいものとはいったい何なのだろうか。

『ハーバード×スタンフォードの医師が教える100年生きる食事術』より一部抜粋、再構成してお届けする。

いちばんお勧めはシナモン

みなさんの中にも、コーヒーが好きな人は多いでしょう。最近はコーヒーにいろいろなものを入れて飲むことが流行っています。コンビニなどに行っても、コーヒーに入れるものが準備してあったりしますよね。私もコーヒーは大好きで、1日に何杯も飲んでいます。

そこで今回は、コーヒーに何を入れるのが健康に良いのかを考えていきましょう。

例えば、香料のシナモンです。味変というか、「香り変」ができるうえに、シナモンには特にプロアントシアニジン、カテキン、ケルセチンという大事なポリフェノールが多く含まれています。

シナモンに含まれるポリフェノールは強い抗酸化作用があり、体の中のいたるところで起こっている酸化を防いでくれます。酸化は炎症にもつながり、細胞のDNAを破壊したり、細胞の表面を傷つけたりするので、なるべく中和したほうがいいのです。抗酸化作用は健康維持にとって、非常に有効です。

ビタミンで抗酸化作用の強いものは、ビタミンC、ビタミンE。

油でいえばオメガ3系の不飽和脂肪酸などです。

ポリフェノールも非常に抗酸化作用が強いので、いろいろなポリフェノールを含む食品を摂るのがお勧めです。コーヒーに入れるとすればお勧めの1つはシナモンなのです。

ただ、効果的な作用を起こすためには、かなりの量のシナモンをコーヒーに入れなければなりません。0.5gから2gは必要でしょう。ティースプーン3分の1から2分の1杯くらいに相当します。

したがって、シナモンの効果を明確に得たいと思えば、コーヒーの味が変わってしまうぐらいの量を入れなければならなくなります。

私のように1日に何杯もコーヒーを飲む人なら、1杯に入れる量を多くする必要はありませんが、少ない量のコーヒーにそれだけ入れると味と香りが強くなりすぎてしまいます。

これはもう、好みですね。シナモンスティックでかき混ぜるくらいでは効果がないと考えてください。

シナモンの抗酸化作用により、心血管疾患、すなわち心臓や血管の病気の予防になりますから私だけでなく、いろいろな方が推奨しているのです。

シナモンにはその他にも、血糖値を下げる作用もあります。

特にインスリンに対する抵抗性を下げてくれます。インスリンが分泌されてもそれに反応しないような状態をインスリン抵抗性といいますが、それが改善されるということです。あとは、コレステロールを下げる働きもあります。

ただ、その効果を出すためにはやはり1gとか2gとか、かなりの量が必要になってきます。

ポリフェノールには、神経に対しても良い作用があります。認知症に対してもポジティブな作用があります。

唯一、注意してほしいのは、一般的なシナモンはカシアシナモンといってクマリンを多く含むので肝障害のある人にはあまりお勧めではありません。セイロンシナモンはクマリン含有量が少なく、香りも柔らかいのでおすすめです。コーヒーに混ぜて飲むと、とても美味しいです。

きなこと豆乳も体にいい

もう一つは、きなこです。コーヒーにきなこを入れるのは、今、静かなブームになっているのはご存知ですか。

きなこといえば、大豆です。大豆には、イソフラボンというポリフェノールが入っています。

イソフラボンはエストロゲン(女性ホルモン)様の作用のある成分で、肌にもいいのです。また女性のほうが男性よりも心臓や血管の病気が少ないのにも、エストロゲンが関与しています。

大豆のイソフラボンはエストロゲンに近い構造を持ち、かつ男性ホルモンに影響を与えないので、それを多く含んでいるきなこは、すごく体にいいわけです。きなこは、男性にも女性にもお勧めです。

きなこもインスリンに対する感受性を上げてくれます。インスリンに対応する細胞の反応が良くなるというわけです。血糖値が上がりにくくなるし、インスリンが足りないタイプの糖尿病でも、インスリンの感受性が良くなります。

ただ、きなこは水に溶けにくいです。シナモンのようには溶けないので、ぬるま湯でよく混ぜてからでないと、コーヒーに溶けません。

飲みやすさでいえば、きなこより豆乳のほうが使いやすいでしょう。豆乳にも大豆イソフラボンがあるので、きなこと同じような効果があります。ぜひ、コーヒーに豆乳を入れてみてください。

ただし、豆乳もそれなりに量を入れないと効果は薄いのです。

あと、MCT(中鎖脂肪酸)オイルもいいです。飽和脂肪酸が多いココナッツ油そのものを摂るのではなくて、その中から中鎖脂肪酸を分離して精製して製品にしたものがMCTと呼ばれています。

飽和脂肪酸でありながらリンパ管を経由せずに直接肝臓で分解されてすぐにエネルギー源となるうえに、油脂として蓄積しにくく、認知症を改善したり食欲を抑えたりする作用があるので、体に良いのですね。

文/梶原一人

『ハーバード×スタンフォードの医師が教える100年生きる食事術』(かや書房)

梶原一人
朝の一杯で差がつく…「血管寿命をのばす」「肌にもいい」名医が実践するコーヒーに混ぜると“良いモノ”5選
『ハーバード×スタンフォードの医師が教える100年生きる食事術』(かや書房)
2025/11/81,760円(税込)224ページISBN: 978-4910364971

ハーバード大学に研究員として留学し、在職中に世界で最も権威のある科学雑誌『ネイチャー』『サイエンス』に論文を発表。スタンフォード大学医学部・神経生物学教室で研究を続け、現在「眼科かじわら アイ・ケア・クリニック」を開業している眼科医・梶原一人氏が、100年を健康に生きるための食事術を解説します。

眼科医が栄養学を語る理由は、目の健康が体、特に「血管」の健康と密接に結びついているからです。それはつまり、目の健康はもちろん、がん、糖尿病、高血圧、動脈硬化、認知症、脳梗塞、心筋梗塞、腎臓病、薄毛まで、加齢に伴う様々な悩みに「食」を通じてアプローチすることを意味します。

本書では、糖尿病や老化を促進する揚げ物などの「AGEs(終末糖化産物)」や甘い飲み物を避け、魚、ナッツ、野菜といった血管を元気にする食品を具体的に紹介。34万人登録を誇る著者の人気YouTubeチャンネル「100年生きる!眼科チャンネル」の内容を基に、科学的根拠に基づいた「食べてはいけないもの」「食べるべきもの」を分かりやすく楽しく解説しており、あなたの目と体の未来を守る一生役立つ知識が満載です。 本書を読んで健康で100歳超えでも元気でいられる食事術を学びましょう!

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