高市早苗首相の人気で衆院選にボロ勝ちした⾃⺠党。これほど勝つとは執行部も想像できなかったようで、⽐例代表では候補者数が獲得議席に追い付かず、余った議席が他党に回って「おこぼれ」で復活した議員が14人も生まれたほどだ。
政策について言葉が出なかった元グラビアクイーンの森下氏だけじゃない
高市人気の追い風を象徴するのは宮城4区(石巻市など)の森下千里氏(44)だろう。
中道の共同幹事長だった安住淳氏(64)を破るジャイアントキリング。
「元グラビアクイーンでタレントの森下氏は厳密にいえば新人ではありません。2021年に宮城5区(当時)から出て落選し比例復活もできませんでしたが、前回24年は比例単独で立候補して当選しています。
でも今回出た小選挙区では当選10回の安住氏に4万5000票以上の差をつけ、楽々当選しました。これは高市旋風のなせるわざでしょう」(政治部記者)
もともと宮城とは縁のなかった森下氏は、東日本大震災の被災地でボランティアをしたことを機に政治家を志し、この選挙区に移住。辻立ちを5年間に約7000回行なったとして「辻立ちクイーン」とメディアは呼んでいる。
「ところが当選した途端に周囲を不安にさせています。当選確実が出た後のインタビューでは、何が有権者に受け入れられたと思うか、と質問されても『さあそれは。これから皆さんに聞いてみたいと思います』と言うだけ。
質問者がさらに、選挙中に有権者と触れあって感じたことは何か、と聞くと『日頃も地域を回っているので、そういった思い出とかもめぐりながら戦いました』とだけ話し、政策に関する言葉が全く出なかったことがSNSでも話題になっています」(同)
他に名の知れた候補では「筆談ホステス」として知られる斉藤里恵氏(42)が比例東海ブロックで当選した。
「1歳の時に聴力を失った斉藤氏は銀座の高級クラブでの筆談による見事な接待が知られるようになり、2015年には東京都北区議、21年には東京都議にも当選しています。
昨年夏の参議院選に自民党から比例候補として出馬しましたが落選し、その後自身のSNSで銀座のクラブに入ったことを明かしながら『政治の道を完全に手放したわけではございません』とも表明していました」(雑誌記者)
今回の衆院選では東海地方の実力者・野田聖子氏(岐阜1区で当選)の力添えで比例単独候補になったと明かしていた斉藤氏。「自民党は比例東海ブロックに39人を立てて38位まで当選しました。斉藤氏は36位で、ここまで下の順位で通ったのも高市人気があったからでしょう」と地元記者は話す。
25歳新人女性候補は「当選できるとは思わなかった」
新人議員は年齢層も多様だ。衆議院議員になることができる最低年齢の25歳で当選したのは党が15人の比例候補を立て全員が当選した北海道ブロック14位の村木汀(なぎさ)氏だ。
「岩見沢市出身の村木氏の父は4期目の北海道議である村木中氏。その中氏の後援会関係者によると、汀氏は北海学園大法学部を卒業後、JA関係組織の職員や税理士法人職員を経て現在は地元岩見沢の訪問介護を行う会社で働いているという。
大学1年の時から自民党青年局に携わり、コロナ禍での就職活動や憲法改正で地元衆院議員に意見を聴く懇親会を開く活動をしていた。
中氏は娘の当選について、
「今回の立候補は女性候補者を増やしたいとも考えた自民党側から出馬を頼まれたものです。私は娘が落選することは覚悟していましたが、その上で『出てくれないか』と打診してみると娘は二つ返事で『いいよ』と言ってくれたんです。
そういうわけでタスキも作っておらず、名刺も作っていません。ただ投開票日の2日前に記者さんから『自民の勢いが強くてもしかしたら娘さんも当選するかも』と言われ、そこから当選も現実味があると思い始めたんです」
と話す。
できあがったばかりの名刺を手にした村木氏は地元テレビのインタビューで、「自分の名前の横に衆議院議員って書いてるのって、違和感。似合わないなあっていう感じですかね(笑)」と話し、政治家やその卵が感じさせるギラついたところがまるでない。
自身の年齢が話題になると、
「20代の国会議員の方ってなかなかいなくて、若い世代の代表として国政に声を届けていける立場であることがやはり強みだとも思いますし、一方で人生経験の浅さっていうものは他の議員の方々に比べたら大いにあるかと思います。弱みが強みにどんどん変わるように頑張っていきたいなと思っています」
と冷静に回答していた。
71歳“新人”は地元政界のドン
対照的に新人議員の最年長は比例北関東ブロック32位で通った西條昌良氏(71)だ。茨城県議を8期務め、県議会議長の経験もある地元政界のドンのような人物だ。
後援会関係者も「普通なら引退を考える年齢」という西條氏が国政に転出を図ったことについて、
「これからは茨城県議という『地域の顔』から、国会議員として『北関東、そして日本の顔』になるわけ。長年培ってきた調整能力や、地方創生、国土強靭化に対する知見を国政でどう爆発させるのか。『ベテランの大型新人』として、老樹のような粘り強さで永田町にどう根を張るのか、これからの活躍から目が離せないよね」
と興奮気味に話す。
自民党では近年、選挙で大勝ちして新人議員が多く生まれると、議員教育に手が回らないことで問題行動も発生。さらには、そもそも資質が疑われる人物が議員になってしまったのではないかと思われるケースも起きてきた。
「2005年9月に小泉純一郎首相が仕掛けた郵政解散後には83人の『小泉チルドレン』が生まれました。当時一番悪目立ちしたのが杉村太蔵氏(現タレント)です。『料亭に早く行ってみたい』『国会議員はJR乗り放題らしい。しかもグリーン車』という失言で騒ぎになりました。
また2012年に安倍晋三総裁の下で自民党が政権に復活した総選挙で当選した若手は、14年に再選されると『魔の2回生』と呼ばれる不祥事製造機集団になりました。
秘書に『このハゲー』という暴言を浴びせた豊田真由子氏(今回参政党候補として当選)もその一人です。他にも不倫や買春問題が次々と噴き出しました。2017年の総選挙を経て『魔の3回生』と呼び名が変わっても問題議員が生まれ続けた世代です」(政治部記者)
改選前の衆議院議員198人が316人にまで増えた自民党。当選したベテラン自民党議員は、当選直後からこう警戒している。
「これから当然、自民党に対する目が厳しくなる。今回は準備期間が少なく身体チェックも甘いし、若手や中堅が浮かれて、やらかす議員が出そうで心配だね、ウチの比例区でも『誰だ?』って子が当選しちゃったよ。悪夢が再び起きなければいいけど…」
今回は大丈夫だと願いたい。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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