セブン-イレブン・ジャパンが公式HPでおにぎり等の値上げを発表し、2月16日以降「手巻おにぎり ツナマヨネーズ」「手巻おにぎり 北海道産昆布」は税込178円から196円となった。おにぎりの高騰に対して、若者はどこまで許容できるのか。
渋谷の若者が明かした「おにぎり離れ」のリアル
コメの価格高騰を理由に値上げをしているのはセブン-イレブンだけではなく、大手コンビニチェーンも同じだ。定期的に値段が上がる、庶民の味方だったはずの「おにぎり」。
若者はいくらまでなら買うのか?――集英社オンラインは2月17日、渋谷の若者100人に街頭アンケートを行なった。集計結果は以下の通り。
買わない:52名
150円まで:19名(買わないと答えた人に「いくらなら買いますか」と質問)
180円まで:33名(買わないと答えた人に「いくらなら買いますか」と質問)
200円まで:42名
201円~250円まで:5名
251円~300円まで:1名
301円以上:0名
3分の1の若者がもはや「コンビニでおにぎりを買わない」という回答したのには驚くが、「買わない」と答えた人たちの理由はさまざまだ。
「150円を超えてから買ってない。そこまでして食べたいと思わない」(20代男性・学生)
「コンビニのは口に合わないので買わないです」(20代女性・会社員)
「コンビニは全部高いからスーパーで買う。毎日コンビニだと高いし健康にも悪い気がするので、コンビニのおにぎりを200円で買うなら、スーパーの惣菜とかのほうが体にもよさそうなので、コンビニでご飯は買わないようにしてます」(20代男性・会社員)
「どうせ買っても具材少ないから損」(20代男性・会社員)
おにぎりを買わない代わりに何を買うのか尋ねると、「菓子パン」や「弁当」、「カップ麺」との答えが数人、それ以外はお茶や水、コーヒーがほとんどだった。また、「自炊」という答えも数人おり、物価高の影響を感じさせる。
200円がギリギリのラインか
いっぽうで、「200円まで」と答えた人からは現実的な回答が返ってきた。
「ツナマヨとか昆布あたりは200円が限界。でももう買わないと思います。200円なら豚まんとか、イクラの入ってるおにぎりとか、少し良いやつにする」(20代男性・学生)
「普通に高い。
「物価高で仕方ないけど、もう高級品。買おうと思って値段見てやめる。コンビニでおにぎりも買えなくなったかと思うと、変な感じですね」(20代男性・フリーランス)
「もうスイーツですね(笑)。コンビニで単品200円はちょっとしたご褒美レベルなので、プリンとか買ったほうが満足度高い」(20代女性)
話を聞く限り「約200円」という価格設定は、許容額の限界を超えているような印象を受けた。庶民の味方だったはずのツナマヨおにぎり、やはり200円は高過ぎるのか。
一方で「300円まで」と答えた猛者はこう話す。
「ツナマヨだけは300円まで我慢できる。家で作るとツナの缶詰を買わないといけないし、(手が)ベタベタになるから、おにぎりにしようってならない。ツナマヨのおにぎりだけなら300円出せます。昆布は無理」
大好きな具材で手間暇などを考えた場合のみ、300円程度までは許容できるのかもしれない。
「コンビニ×おにぎり」が築いてきた「安価」なイメージ
コンビニおにぎりの値段には、さまざまな意見があるが、そもそも「コンビニだから」高いと感じるのだろうか。それとも「おにぎり200円」がありえないのだろうか。
「大量生産されたコンビニのおにぎりで200円は高いと思う。あのクオリティに200円は払えない。専門店の握りたてのおにぎりは美味しいから、300円でも400円でも、具材によっては全然買います」
「握りたて」という付加価値があれば、300円以上のおにぎりでも「相応の価値がある」と納得し、購入に至るということかもしれない。そもそもコンビニで買うおにぎりには、「安い」「小腹を満たす」といったイメージが定着しているように思える。
2012年4月時点で、セブンの同商品は105円、2025年初旬でも138円だった。ファミリーマートのツナマヨおにぎりは2019年7月時点で118円だったが、現在は198円となった。他社チェーンも軒並み値上げしている。
長年の企業努力の上に築かれた「安くて美味しい」コンビニおにぎりは、原材料などの高騰によって「およそ200円」に至り、「高級おにぎり」へと変貌しつつある。
明太子やイクラといった具材を使用したおにぎりが多少割高になることには納得できるが、ツナマヨや昆布などの「庶民的な具材」だと、「ちょっと待ってくれ」と二の足を踏むのは当然かもしれない。ちなみに「塩むすび」ですら、ローソンは138円であるものの、セブン、ファミマの価格は150円を超えてくる。
いっぽう、海外の相場を調べると、アメリカでは一般的な日系スーパーで2~3ドル(約300~450円)、フランスでは5~6ユーロ(約800~1000円)。
日本人が主食として慣れ親しんだ「米」が、このまま“グローバル価格”になってしまったら、若者のコメ離れはますます進むかもしれない。
もちろん、コンビニ各社も値上げをしたくてしているわけではないだろう。主要原料であるコメや海苔の価格高騰は少し前なら信じられないレベルになっている。
おにぎりは「好きな具材は何?」と気軽に言い合えるソウルフードであってほしいが、そのためには実質賃金の上昇を待つしかないのかもしれない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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