2月18日、第221回特別国会が召集された。衆院選で大勝した自民党から多くの1年生議員が初登院するいっぽう、公明党と立憲民主党の一部が合流して結成した「中道改革連合」の議員たちが結党後に、初めて国会に集う日となった。
新人議員たちは失言を警戒
午前8時。早朝の冷え込みの残る永田町に、国会議事堂の正門に「開門!」の号令が響いた。例年であれば、新人議員が一番乗りを競い、メディアの取材に対しては、威勢よく抱負を語るのが恒例だ。
しかし、今年の自民党若手議員らが並ぶ列には、例年とは異なる緊張感が漂っているという。緊張の源流は、数日前にさかのぼる。15日に放送された日本テレビの『真相報道 バンキシャ!』において、比例候補の自民党新人議員が選挙期間中に名前入りのたすきを使用してなかったことを指摘し、「本来なら名前を売りたいであろうに、名前入りのタスキをかけていません」とのナレーションを流した。
これに対し、自民党の選挙対策本部などが「あたかも“当選する意思がなかった”かのように誘導している」「比例は政党名で投票する制度であり、純粋比例の候補者が氏名入りのタスキを用いないのは当然の対応」と猛抗議。15日夜、日本テレビ側は公式Xにてお詫び文を掲載、16日には会見でも「番組側の認識が不足していた」と謝罪した。
これを機に、党本部は「囲み取材以外は応じないように」「全ての取材は広報を通すように」との指示を徹底したという。
初登院の前日である17日夜、ある1期目の新人議員に国会召集への意気込みを尋ねたところ、
「ごめんなさい。気軽に発言できないんです。党本部から広報を通すようにと言われてしまい、話した言葉がいつどこで切り取られ、使われるかどうかわからないためです。
と述べた。
「自民党としては、『バンキシャ!』騒動をうまく利用して、新人議員が失言をしないよう手綱をにぎりたいのでしょう。過去に杉村太蔵氏が郵政選挙で初当選したとき『国会議員はグリーン車乗り放題』『料亭行きたいって』と失言して猛バッシングをくらったこともある。
それに新人や若手にとっても、野党に勢いがない今、今後戦う相手は自民党内にいる。個々がどう党内で立ち回るか。個人主義が強い自民党内で足の引っ張り合いもあり得るので、発言が慎重になっているのかもしれません」(政治部記者)
新人議員の動向が注目されるなか、早速動いたのは25歳(2月8日投開票時点)で最年少当選した村木汀議員(26)。
17日、自民・中村裕之議員が自身のSNSで「村木汀代議士の志公会入会が決まり、麻生太郎会長にご挨拶に伺いました」と麻生太郎議員と村木議員らが写った写真をアップした。
村木議員は18日の初登院の際には「派閥は政策研究が主な活動ですので、しっかり政策を学びたい。先輩のご指導をいただき、1日も早く国民のみなさまのお役に立てるようになりたいので、勉強していきたい」と日刊スポーツの取材に答えている。
中道(公明出身)新人議員は「『やるぞ!』とドバッと飛び起きました」
午前9時を過ぎると、中道改革連合の議員たちが姿を見せ始めた。比例票を背景に議席を維持・伸長させた旧公明勢と、大幅に議席を減らした旧立憲勢。その「明暗」は表情にも滲んでいた。
党カラーのネクタイを締め、笑顔で現れたのは新人・犬飼明佳氏(愛知16区、中道改革連合・旧公明)だ。
「強い決意で今日を迎えました。嵐の中の船出だが、中道の種火をともすことはできた。政権をしっかり監視していく」
犬飼氏は「喉がカラカラです。今朝目覚めた時は、『やるぞ!』という決意でドバッと飛び起きました」と初登院の緊張を明かしつつ、合流新党としての足並みについてこう述べた。
「立憲出身の方、公明出身の方といらっしゃいますが、しっかりと手を取り合って足並みをそろえられると信じています。なぜなら、私の国会議員としての第一歩目は『中道改革連合』ですから。私は公明でもなければ立憲でもない。まっすぐど真ん中を進んでいきたい」
9時半、野党として再起を期す伊佐進一氏(大阪6区、中道改革連合・旧公明)が登院した。「何回目であっても緊張する」と語る伊佐氏は、結党直後の選挙で伝えきれなかった「中道のビジョン」を、今後の論戦を通じて明確に示すと意気込む。
「選挙直前にできた党ということもあって、中道がどういう日本を作りたいかというところが、短い選挙期間ではなかなか訴えきれなかった。国会論戦を通じて、『中道ってのはこういうのを目指してたんや』と、政権与党とは違う選択肢もありだなと思っていただけるような論戦をしたい」
落選した多くの同志、特に大幅に議席を減らした旧立憲出身者らへの思いを問われると、伊佐氏は表情を強張らせた。
「中道という旗印のもとで決意してくれたけど、残念ながら落選した多くの同志がいる。
300議席超を誇る自民党に対しては、「数に任せて議論を減らせば、信頼を失うことになりかねない」と釘を刺し、国民と向き合う姿勢を強く求めた。長年、与党を経験してきた伊佐氏にとって、野党席から見上げる本会議場の風景は激変することになる。
いっぽう中道の議員は…
午前10時前。早朝に登院していた原田直樹氏(比例南関東ブロック、中道改革連合・旧公明)が取材に応じたが、組織の足並みを問う質問が飛んだ瞬間、秘書が「囲みはこのあとまた別で行うので」と強引に割って入り、質問を遮断した。原田氏はこの問いに答えることなく、促されるようにその場を後にした。
一方、党の中枢にいる旧立憲勢の言葉には、深刻な危機感が漂う。泉健太氏(京都3区、中道改革連合・旧立憲)は、TBSなどの取材に対し、「われわれからすれば暗雲が立ち込めているスタートかもしれない。
物価高対策に、この少人数でどこまで力を尽くせるか。遠慮からは何も生まれない。本音をぶつけたい」と吐露。同じく山本香苗氏(比例近畿ブロック、中道改革連合・旧公明)も、「涙をのんだ仲間の分も、一丸となって団結して頑張りたい」と語っていた。
メディアに対して「鉄の防波堤」を築き、沈黙を守る自民党の新人たち。
初登院は、祝祭の華やかさよりも、対話の拒絶と組織の動揺という、現在の永田町の冷徹な力学をありのままに映し出していた。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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