阪神女性ファン“TORACO”を徹底分析…30代でも「ファン歴20年以上」の古参が多数、4人にひとりが「以前は他チームのファン」の衝撃
阪神女性ファン“TORACO”を徹底分析…30代でも「ファン歴20年以上」の古参が多数、4人にひとりが「以前は他チームのファン」の衝撃

2025年10月、牛窪恵さんが阪神ファンの女性(TORACO)に、SNSで「謝礼0円」で調査協力を呼びかけたところ、わずか1日で1000通超、最終的に約3000通が集まった。集計で見えたのは、39歳以下が回答者の半数超なのにファン歴20年以上も約半数という“若い古参”の多さ。

SNSで募集したデータから阪神ファンの実体を解剖します。

新刊『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』より一部抜粋・再構成してお届けする。

TORACOの「属性」を科学する ~「39歳以下」と「ファン歴20年以上」が約半数

「阪神タイガースのファン、とくに女性ファン(TORACO)の皆さま、よろしかったら助けてください」

私牛窪が、自身のSNS(XとFacebook)にそう書き込んだのが、2025年10月上旬。当時はまだ、本書の出版企画が正式に決定しておらず、「せめて100人程度、TORACOのアンケートを集められれば、出版社も企画をOKしてくれるのでは?」との思いで、しかも図々しくも「謝礼0円」でお願いしました。

すると、なんと! わずか1日で1000通を超える回答が、ウェブ上(グーグルフォーム)に集まりました。さらに数日後には、2000通超えに。私のフォロワーさんたちは、自分が回答するだけでなく、友人や知人の阪神ファンの方々に「リポスト」や「シェア」で広く拡散してくださったのです。

おそらく、ファン同士の繋がり、すなわち共有体験効果で、回答や拡散することに喜びを感じてくれた阪神ファンも多かったのでしょう。

その結果、同月下旬には合計2868通が集まり、無事に『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう』の出版も決定しました。出版社の方々も、「え? そんなに集まったんですか?」「阪神ファンって、本当にすごいですね!」と目を丸くしておられたほど。

一部は集計には間に合いませんでしたが、最終的には約3000人の方が協力してくださいました。いかに阪神ファンの熱狂やファンベース効果が尊いものなのか、あらためて痛感したと共に、ご協力くださったすべての方々に感謝しかありません(泣)。

では今回、アンケートに回答してくれた、TORACOの属性はどうなっているでしょうか。



あまり年齢は言いたくありませんが、私はすでに50代。今回、SNSを通じて呼びかけたことから、ほぼ同年代の「大人世代(50代以上)」の回答者が多いだろうと予測していたのですが……。集計してみると、年代では「10歳未満~30代」の回答者(TORACO)が54.2%で、39歳以下が全体の半数以上でした。

また、回答者の居住地は、6割弱(59.5%)が[関西エリア]で、[中国・四国エリア][九州・沖縄エリア]を含めると7割弱(65.6%)と、圧倒的に関西から西側に多いことがわかります。

一方で、「阪神ファン歴」に関する質問では、「20年以上」が約半数(46.5%)と、長年タイガースを推し続けるTORACOが多いことがわかりました。年代別のクロス集計では、20代で「15年以上」が3割弱(29.0%)、30代で「20年以上」が4割強(42.3%)もいて、物心ついた幼少期~小学生ぐらいから「タイガース愛」を貫く女性が3~4割いるのだろうと推察できます。

それを裏付けるかのように、「初めて阪神ファンになったきっかけ」への質問では、「親の影響」が約6割(59.0%)とダントツでした。阪神ファンにとって、いかに幼少期からの「英才教育」の影響が大きいかが、よくわかります。

同時に、TORACOは「どのチームを推すべきかわからない」といった迷い、いわゆる「ジャム(決定回避)の法則」には陥りにくく、ストレスフリーでファンを続けられる割合が高いのではないか、と考えられますよね。

もっとも、今回の調査では「意外なこと」も複数わかりました。その一つが、NPBの他チームファンからの「乗り換え」について。「以前、他チームのファンだった」との回答者が約4人に1人(24.6%)いたのですが、乗り換える前に推していたチームの上位が、驚きの結果だったのです。



いったい、どのチームからの乗り換えが多かったと思いますか?

拙著『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう』ではそうした分析も行なっています。ぜひ詳細をお読みください。

文/牛窪恵

『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファンを知りましょう マーケッターが気づいた「効果と法則」』(集英社)

牛窪恵
阪神女性ファン“TORACO”を徹底分析…30代でも「ファン歴20年以上」の古参が多数、4人にひとりが「以前は他チームのファン」の衝撃
『「幸福感」に満たされたいなら阪神ファン マーケッターが気づいた「効果と法則」』(集英社)
2026年3月5日1,760円(税込)224ページISBN: 978-4-08-790234-1

【野球でなく「幸せ」に関する本です!】
★「おひとりさま」「草食系」など数々の流行語を世に広め、「ホンマでっか!?TV」ほかテレビのコメンテーターでもおなじみのマーケッター・牛窪恵さん。大学教授でMBAホルダーでもある著者が、推し活と行動経済学などの研究を経て導き出した「Well-being(幸福感)」に繋がるキーワード、それが「阪神ファンと熱狂」でした。
★みずからも熱狂的な阪神ファンで、毎年40試合前後を球場で観戦する著者だからこそ気づいた、彼らの体感的リアリティと行動心理の意外な関係。本書を読むことで、阪神ファン自身も気づいていない「幸福感」に繋がるヒントが、数多く得られるはずです。
★本書ではそうした実践的ヒントを、著名なマーケティング理論や女性ファン(TORACO)約3000人への調査・取材を通して独自分析し、わかりやすく展開します。

【効果と法則はこんなこと!】
■報酬の予測誤差=「ダメな子ほど可愛い」が喜びをもたらす
■プラシーボ効果=前向きな「思い込み」こそが幸運を呼ぶ
■ファンベース効果=「熱狂」こそが幸福度を高める
■サンクコスト効果=「今後も私(僕)がいなきゃ」が愛着を生む
■幸せの損益分岐点=「小さな幸せ」の積み重ねが、幸福度を高める
■PERMAモデル=「没頭」こそが、幸福持続の源泉に

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