「バツ3のくせに」「人間のクズ」…誹謗中傷にもめげず4度目の結婚をはたした47歳男性がたどりついた“結婚を怖がらない”生き方
「バツ3のくせに」「人間のクズ」…誹謗中傷にもめげず4度目の結婚をはたした47歳男性がたどりついた“結婚を怖がらない”生き方

23歳から45歳までの22年間で、3度の結婚と離婚を経験してきたタカタカさん(仮名、47歳男性)。「サッカー観戦は禁止」「フランス料理店は不倫の温床!」といった過度な束縛の末に妻が夜逃げした過去、さらには「職業は探偵」と名乗る3番目の妻との泥沼離婚――波乱続きの結婚遍歴をたどってきた。

 

そして今、彼は4度目の結婚を選んだ。なぜ彼はそれでも結婚を諦めなかったのか。繰り返す破局の先に見えたもの、そして現在の結婚生活についても聞いてみた。(前後編の後編)

「今までで一番心落ち着く」4回目の結婚生活

前編はこちら

3番目の妻との泥沼離婚を経て、バツ3となったタカタカさん。「もう結婚はコリゴリだけど、とりあえず心許せる友人が欲しい…」。そんな思いで社会人サークルのクリスマスイベントに参加した際に出会ったのが、4人目の妻となる女性だった。

出会った当初から意気投合し、交際2カ月でまたもやスピード婚。現在、3年目に突入した4回目の結婚生活について、率直な感想を聞いてみた。

「2番目の妻のときみたいに自分が過剰に束縛してしまうこともなく、3番目の妻みたいに違和感を感じることもなく、すごくしっかりした女性で、今までで一番、心落ち着く生活ができています。自分が挑戦しようとすることも応援してくれて、お互い助け合って生きている。自分が唱える“己ありき”という理想の夫婦像が作れている状態です」(タカタカさん、以下同)

2回目の離婚後から心理学や男女の脳の違いを独学で学び、SNSで発信を続けるタカタカさん。そこでは何度も“己ありき”というワードが出てくるが、一体どういう理論なのか。

「自分のことを知ることです。

自分は何が好きで、何が嫌いで、どういう将来を作っていきたいか。それをしっかり理解しているからこそ、相手選びも含め、正常な努力と進み方ができるようになる。知らないままだと、世間で言われる“イケメン・高学歴・高収入がモテる”といった条件や社会の“正解”に、自分の人生を無意識に寄せてしまうんです。

男女の脳はつくりが違うし、そもそも別の生き物。仕組みを知らずに分かり合うことは難しいし、自分自身を整えられていない人間が他人を整えることなんてできない。僕のように何度も辛い別れを経験してほしくないからこそ、微力でも自分の学びを発信していこうと思ったんです」

発信を続けるSNS上では〈バツ3のくせに〉〈人間のクズ〉など誹謗中傷コメントが投げられることも…。それでもタカタカさんは屈しない。

「昔の自分だったら、突っかかっていたと思いますが、今は心の中で鼻くそをほじりながら、『はいはい、お疲れさま』程度に受け流しています。そもそも自分の人生が満たされている人は、他人の人生に対していちいち評価を下すようなことをしないですから」

「いつも相手から離婚を切り出される」3度の離婚で学んだこと

22歳から25年間で4回の結婚を経験したタカタカさんだが、結婚観はどのように変化していったのか。

「昔は、結婚って紙ペラ一枚に名前を書いて、『一生この人といる』って誓いを立てて終わりだと思っていました。でも今は、結婚は覚悟であり、相手を自分と同等に大切に扱えるかが大事だなって。夫婦はチームという考え方を持てるようになりました」

1回目は“コスプレ婚”の末、妻が不倫。2回目は過剰な束縛の末、妻が夜逃げ。

3回目は“モンハン婚”の末に再び妻が夜逃げと、「いつも相手から離婚を切り出される」というタカタカさん。そんな3度にわたる離婚劇で、それぞれどんな学びがあったのか。

「1回目は考えなさ過ぎた。2回目は、過去と現在は違うということを自分自身に落とし込めず、不安に駆られて自分が狂ってしまった。3回目は『絶対に別れない』という覚悟があったけど、そもそも関わってはいけない人間と関わり続けるという“間違った誓い”を立てていました」

自身が“多婚”に至った原因についても、こう分析する。

「まあバカだったとしかいいようがないんですけど…相手を分析する力もなかったし、自分が『本当はこういう人と一緒にいたい』ということすら理解できてなかった。勢いと考えなしと感情だけで結婚相手を選んだからかな」

「結婚を怖がらないでほしい」

離婚後、自らと向き合った結果、「どういう人と一緒にいたい」という結論に至ったのか聞くと、タカタカさんは少し間を置いて答えた。

「基本的に、パートナーを妥協で選んだり、利用したりしない人。この価値観に同じ熱量を持っている人が理想ですね。これまでの相手は、自分が辛くなったり『この人違うな』と思ったら、ほかの男性に乗り換えてしまう人が多かったので…」

4回目の結婚を果たした現在の妻について尋ねると、表情を柔らげながらこう語った。

「人と人が関わる中で起きたことに、どちらか一方だけが悪いことはないと分かっている人。健全な“自責思考”があるんです。

だからこそ、信頼できたし、相手選びに関しては絶対に間違いないと確信できました」

最後に読者へのメッセージを求めると、力強い言葉が返ってきた。

「人生は一度きり。その人と一緒になりたいと思ったなら、なればいい。もし失敗しても、そこから学べばいいんです。結婚を怖がらないでほしい。大事なのは、年を取ったときに『自分の人生も、自分の選んだ相手も間違いなかった』と思って死んでいけるかどうか。他人から浴びる批判や野次なんて、鼻くそみたいなもんだと思って、堂々と自分の人生を生きてほしいですね」

不倫も、束縛も、夜逃げも…。全部を経た47歳は、今もなお「覚悟」を手に、人生の次のステージに立っていた。転んだ回数よりも、立ち上がった回数のほうが一つ多いタカタカさんの人生をこれからも応援したい。

取材・文/集英社オンライン編集部特集班

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