元トップアイドルがYouTuberヒカルの会社へ…高瀬愛奈が明かす賛否の舞台裏「今の仕事の方が大変です」
元トップアイドルがYouTuberヒカルの会社へ…高瀬愛奈が明かす賛否の舞台裏「今の仕事の方が大変です」

1月22日、YouTuber・ヒカルのチャンネルに突如一本の動画が公開され賛否両論を呼んだ。ヒカル自身が手がけるアパレル・コスメブランド「ReZARD」の広報として昨年5月にグループを卒業したばかりの高瀬愛奈が入社したのだ。


かつて紅白歌合戦や東京ドームのステージも経験した彼女が何故あえて裏方の世界へ飛び込んだのか? 動画が公開された時の反応は? グループ卒業後初めてとなる取材で、今の率直な気持ちを聞いた。〈前後編の前編〉

「何もできない元アイドル」からのスタート

──高瀬さんがヒカルさんに直接DMを送って入社を希望したという話を聞いて、こちらも高瀬さんのInstagramのDMから取材の依頼をさせていただきました。お引き受けいただきありがとうございます。

高瀬愛奈(以下同) (笑)。こちらこそ、よろしくお願いします。

──グループを卒業してから取材を受けるのは今回が初めてだとうかがいました。

ありがたいです。そもそも取材していい存在なのか悩んでる方もいそうじゃないですか(笑)。実はグループにいたときから取材を受けるのは好きでした。

──ヒカルさんに連絡をしたのはいつ頃ですか?

去年の11月くらいですね。ひとまず入社することが決まって、じゃあ1ヶ月間くらい研修やろっかって話になって。とりあえず土日は「動画編集CAMP」というスクールに通ってそこで基本的な動画作成の技術を勉強しました。

──しっかり研修されてたんですね。

もちろんキツかったですけど、ありがたいなという気持ちの方が大きくて。あとから入江さん(ReZARD代表取締役社長)に聞いたら、どうせ音をあげるだろうなと思ってたみたいで。私を試してたというか、辞めるなら早いうちに……という感じでわざと負荷をかけていたらしいです。

──高瀬さんが作成した商品ページを拝見しましたが、パソコンを触ることすらできなかった状態からたった一ヶ月で手掛けたとは思えないクオリティにびっくりしました。

もともと一度やると決めたらとことん取り組む性格というか、アイドルをやっていたときから「どうせできないだろう」と思われるのが嫌で。最初にヒカルさんの動画に出たときにも「何もできない元アイドル」みたいな紹介だったので、とにかく必死に頑張りました。

「思ってたよりずっと良い人だった」

──ヒカルさんのチャンネルに出演した動画が公開された直後の反響はいかがでしたか?

なによりもまず、ヒカルさんのファンの方々がすごく温かく受け止めてくださって。「色々な声があると思うけど自分たちが守るから安心してね」といったコメントをたくさんいただきました。

一方で「あまりヒカルと絡んでほしくない」とか「なんでそんな道を選んだんだ」みたいな批判的な意見もかなりありました。

──高瀬さんが感じていたヒカルさんの印象と世間で受け取られているイメージとの間に、ギャップを感じたと。

でも私のような、言ってしまえばめちゃくちゃクリーンなイメージのグループにいたような人間と関わるのは、ヒカルさんとしても珍しいことなんじゃないかなって思います。

実はグループ時代に一度ドラマで共演したことはあって、当時はバラエティ番組でもYouTuberの方々とご一緒する機会も多かったんですけど、それこそ最近のヒカルさんは表でアイドルと絡んでるイメージもあまりなかったですし。

逆に私がきっかけで初めてヒカルさんのチャンネルを見たという人から「思ってたよりずっと良い人だった」というコメントもありました。

今までヒカルさんのことをよく知らなかった、食わず嫌いしていた人にも、少しでもヒカルさんの良さを理解してもらえたらいいなと思います。

──高瀬さんにとって、ヒカルさんのどういった部分が魅力だと思いますか?

私自身、アイドル時代はグループのカラーやキャラクターを大切にしながら活動していたので、その場に応じた立ち振る舞いを意識することが多かったです。それ自体に悩みがあったわけではないですが、ヒカルさんのように自分の思ったことを率直に言葉にされる姿を見ると、すごくスカッとする気持ちになれました。

9年間続けた芸能界をやめたワケ

──裏方もやって出役もやるとなると、両立が大変じゃないですか?

入社した当初は今ほど表に出て活動する予定ではなかったんですけど、次第に「出てほしい」と自分を求めていただくことが増えてきたので、その思いにはできるだけ応えたいなって。

入社して2ヶ月くらい経つんですけど、アイドル時代とは生活リズムが全く違うのでとにかく慣れるのが大変でした……。なんなら今の仕事の方が大変です。

──今の方が!?

はい、余裕で(笑)。アイドル時代は夕方から仕事の日もあれば、逆に昼間のうちに終わることもあったんですけど、今は最低限、絶対に月~金は仕事があるじゃないですか。急に明日の仕事がなくなる、みたいなこともないので。基本毎朝出勤して、午後6時とか7時くらいには退勤する感じです。

──今の仕事をしていて、グループ時代の経験が生きているなと感じる部分はありますか?

もう全部ですね。こんなにも自分がやってきたことを活かせる仕事があるんだ! って。

会社員としてデスクワークをしながら、YouTubeチャンネルの方にも出たりしてるので、そこはアイドル時代の経験が活かされてますし、あとはグループ時代、コロナ禍の活動自粛期間中に取ったドローン操縦の資格は撮影にも活用できるので、今の仕事は自分の才能を全部活かせる環境ですね。

英語もしゃべれてドローンも操縦できるならもっと他に仕事があったんじゃない? って言ってくる方もいるんですけど「いや、この仕事で全部活かせるから!」って。

──そのまま芸能活動を続けようとは思わなかったんですか?

最初はそのつもりでした。でも今の自分のポジションで芸能活動を続けたとしてこの先どうなっていくのかって大体想像がつくじゃないですか。アイドルとして9年間芸能活動をして「芸能界ってこういう場所なんだ」というのはある程度分かりましたし、このまま続けても果たして本当に華々しい未来が待っているのかと思うと、ちょっと厳しそうだな……って。

改めて自分がやりたいことは何なんだろうって考えたときに、ずっと好きだったYouTubeの世界に飛び込みたい、その中でも特にファンだったヒカルさんと一緒にお仕事がしたいと思って連絡しました。

──個人チャンネルを立ち上げてヒカルさんとコラボするという選択肢は?

もともと自分がメインで出るつもりもなかったですし、テレビやメディアにめちゃくちゃ出ていて人気のある人ならともかく、そこまで露出が多いわけでもない元アイドルが新しくYouTubeチャンネルを立ち上げたところで続けていくのが厳しいことは分かってるので。

実際私の周りでもYouTubeを始めたいと言ってる子はいるんですけど、正直そんなに簡単じゃないよって。やっぱりYouTubeって芸能界より下だと思われてるところがあって……。最初のうちは話題になったとしても、ずっと続けるのは本当に大変ですね。

#2に続く

取材・文/キムラ 撮影/野﨑慧嗣

編集部おすすめ