「元アイドルだからって気を遣わないで」グループ卒業後に会社員になった高瀬愛奈が語るセカンドキャリアの覚悟と恋愛への本音
「元アイドルだからって気を遣わないで」グループ卒業後に会社員になった高瀬愛奈が語るセカンドキャリアの覚悟と恋愛への本音

昨年5月にアイドルグループを卒業した高瀬愛奈がYouTuber・ヒカルの手掛けるブランド「ReZARD」の運営会社に広報として入社した。後編では、その決断を伝えたときに母から言われた言葉、グループ時代のメンバーとも少し違う職場の同僚との距離感、これからの恋愛や結婚のビジョンなど……入社して2か月が経った今の思いを聞いた。

〈前後編の後編〉

グループ時代から変わった同性との付き合い方

──実際に高瀬さんが入社されて、これからやってみたい仕事はありますか?

高瀬愛奈(以下同) コスメのプロデュースとかはやってみたいです。ReZARDは男性社員ばかりなので、女性に向けた商品にも携わっていきたいです。

──男性社員ばかりの中で、やりにくさを感じたりは?

いや、全然やりやすいです! むしろ同年代よりやりやすいかもしれないです(笑)。

アイドル時代から年上のスタッフさんと一緒に仕事をする機会が多かったおかげで、慣れてる部分もあるとは思うんですけど。逆に同世代の同性の社員との関わりの方が難しいかもしれないです。

──グループ時代のメンバー同士の付き合い方とは違うんですね。

メンバーはもうほとんど家族レベルの付き合いでしたし、一緒にいる時間が長いのでお互いの関わり方も分かるんですけど、会社員となると途端にどう接したらいいか分からなくて……。「元アイドルだからって気を遣わないでください」と言っても、みなさんうっすらと気を遣ってくださる感じがあって。

それでも入社当時と比べたらだいぶ仲良くなれました。誰かが誕生日のときはみんなでご飯を食べに行ったり、あとディズニーに行く約束をした子もいます! 社内の年下の子なんですけど、向こうから誘ってきてくれました。その子は歳が離れてるからか、フランクに接してきてくれるのがありがたいです。

──今回の就職をご両親に伝えたときの反応はいかがでしたか?

卒業してから何をするか全く決まってなかったので、まず仕事が決まったことに安心してくれました。温かく見守ってくれています。

同時に母からは「普通に大学に行って、普通に就職して、普通に結婚して、普通に幸せになってもらうためにあなたを育ててきたけど、人に迷惑かけずに自分がやりたいことをやって経験を積んで、結果的に正解になるのならそれでいいと思うよ」と言われました。我が子は普通じゃない道を行くんだなみたいな感じで。

それでも昔からわりとぶっ飛んだ子どもではあったので、あきらめたとかではなく、ちゃんと理解はしてくれてると思います。

なかなか給食を食べなかったりして、先生に「家に帰ったらお母さんが美味しいご飯を用意してるから、別にここで食べる必要はないです」とか言って(笑)。母も複雑な気持ちだったみたいです。料理をほめてもらって嬉しいけど、それはちょっと……みたいな(笑)。

小学生の頃にイギリスに住んでいたことがあって、そのときの周りの環境の影響で自己主張の激しさが増した説はあります。

社内恋愛は「やってみたい」!?

──グループ時代のドキュメンタリー番組で高瀬さんが「卒業したら素敵なお母さんになりたい」と言ってたのを思い出しました。

え!! 私そんなこと言ってました!?(笑)

──言ってましたよ!(笑) 「最近子どもを見ただけで涙が出てきそうになるんだよね~」って。

えっ!? 絶対嘘だ~(笑)。でも当時はきっとそう思ってたのかもしれませんね。最近も親から「孫が見たい」って言われて。今は実家で飼ってる猫が孫の代わりというか、「孫ができたらこんな感じやろうな~」って言って圧をかけてきます(笑)。

周りの同世代の子たちはどんどん結婚してるんですけど、まず人を好きになれるのかなって……。アイドルをやってた9年間まったく恋愛してこなかったので、まず「好きってなんだろうな」って感じです。今も周りの人たちがめっちゃ恋バナとかしてると羨ましいなと思います。どこで相手と出会ってどうやって恋愛をスタートするのかも分からないというか。

──なかなか出会いの場所もないですもんね。ちなみに社内恋愛とかはOKなんですか?

(取材に同席していた社員の方を見て)いいんですかね?

社員 大丈夫です!

──大丈夫みたいですよ。

なるほど……(笑)。確かに経験としてはいいかもしれないです。やっぱりやったことのないことをやりたいので。でもこの年齢で「経験として恋愛してみたい」で付き合えるんですかね。お相手にはだいぶ申し訳ないことになってしまうかも(笑)。

これからファンが離れていったら…

──最近では、一度アイドルを辞めたあと、もう一度アイドルとしてステージに戻ってくる人もいれば、高瀬さんのように一般企業に就職する人もいたりとアイドルのセカンドキャリアの選択肢が広がっていると感じます。

高瀬さんが今回のご自身の選択を通して、今セカンドキャリアの選択に悩んでいる人たちに伝えたいことはありますか?

とにかくやりたいことがあったら飛び込んでみる! それが大事だと思います。私の場合、もしヒカルさんに断られたとしたら、芸能界に居続けただろうし、それこそヒカルさんと一緒に仕事をすることによって自分の居たグループから縁を切ってくださいと言われる可能性もゼロじゃないと思ってました。

悲しいですけどグループのファン全員から嫌われちゃっても仕方ないかなと、覚悟を持ってここに来ました。やっぱり自分の人生だし、もともと私はメンタルが強いので周りに反対されたとしても自分のやりたいことをやりたいなって。

──高瀬さんはアイドル時代のファンの方々とこれからどのように付き合っていくんですか?

難しいですよね。まずヒカルさんの会社があって、あくまでその元で働かせていただいてるという状況なので。

もちろんファンの方々のことは大事にしたいですし、お会いしたい気持ちもあるんですけど、今後そのバランスをどう取っていくかはまだ考えてる最中です。例えばReZARDのシャンプーのお渡し会とかはできたらいいね、みたいな話はしています。

私のファンの方々は私のことをずっと見守ってきてくださっている分、私が急に考えもつかないような行動を起こすような人だということも知っているので。「まなふぃの決めた道なら応援するよ」と言ってくれる方がほとんどでした。

今回のことで、もしかしたら離れていってしまうかもしれないと思っていたんですけど、本当に優しい人ばかりで……。ずっとついてきてくれてありがとうという気持ちしかないです。

これからも私と一緒に、最強になりましょう!

#1はこちら

取材・文/キムラ 撮影/野﨑慧嗣

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