〈棚に2つの頭蓋骨〉小学生の頃から「人を殺したかった」男の初公判で発覚したもう一つの承諾殺人…遺族の怒り「娘はおもちゃじゃない。同じように殺してバラバラにしたい」
〈棚に2つの頭蓋骨〉小学生の頃から「人を殺したかった」男の初公判で発覚したもう一つの承諾殺人…遺族の怒り「娘はおもちゃじゃない。同じように殺してバラバラにしたい」

さいたま市の自宅マンションで2018年1月ごろ、茨城県に住む当時21歳の女性Aさんを承諾のうえで殺害したとして承諾殺人などの罪に問われた斎藤純被告(32)の初公判が3月18日、さいたま地裁(井下田英樹裁判長)であった。検察側は2015年10月にも別の女性(Bさん、当時22歳)を同様の手口で殺害したとみて、追起訴していたことを明らかにした。

殺害されたとみられる女性を神奈川県警は「自殺」で処理

Bさんは横浜市内の自宅で殺害されたとみられており、神奈川県警は当時、自殺として処理していた。

2人の被害者はともに、斎藤被告が自殺願望のある人をSNSで探して知り合ったといい、被告は罪状認否でいずれについても「間違いありません」と起訴内容を認めた。

一見複雑な両事件の経緯を社会部デスクはこう解説する。

「一連の事件の発覚は昨年5月15日、埼玉県警が通行中の女性のスマートフォンを盗んだ疑いで斎藤被告を逮捕したことに端を発します。この窃盗事件でさいたま市大宮区の自宅マンションを家宅捜索したところ、棚に頭蓋骨2つが飾ってあり、1つはAさんの遺体の一部であることが判明したのです。

Aさんは2018年1月に『住み込みのアルバイトに行く』と手紙を残して行方不明になっており、家族が茨城県警に捜索願を出していました。

斎藤被告はAさんの殺害についてほのめかしましたが、もう1つの頭蓋骨については『ネットで購入した標本』と供述しました。これは実際に殺人事件とは関係のない骨董品でした」
 

しかし、なぜ斎藤被告は承諾を得て殺害したAさんの遺体を解体したのか。そして、もう1つの殺人の経緯はどんなものなのだろうか。

「2017年10月に神奈川県座間市のアパートで9人を殺害した事件が発覚し、この事件の犯人が遺体をバラバラに解体していたことをニュースで見て、『ただ殺害するだけでなく、遺体を解体したい』と触発されたようです。

捜査の過程で斎藤被告は小学生時代から殺人願望があったことがわかり、埼玉県警とさいたま地検が調べを進めたところ、横浜市内の自宅で2015年10月に不審死を遂げていたBさんの殺害にも関与していたことがわかりました。

Bさんの事件は数日間娘と連絡が取れないことを不審に思った母親がBさんの自宅を訪れて発覚しました。しかし、現場の状況や、斎藤被告がBさんに書かせた遺書などがあったことから、神奈川県警は自殺として処理していました。

実際は座間事件の2年前に、斎藤被告によるもう一つの承諾殺人が行われていたことが明白になり、さいたま地検が今回、追起訴したのです」(前出・社会部デスク)

「ただ殺害するだけでなく遺体も処理したい」

起訴状などによると斎藤被告は2015年10月、ネット上でメッセージのやり取りをしていたBさんの自宅を訪れ、睡眠薬を飲ませて殺害することの同意を得たうえで、トイレのドアノブにかけたベルトで首を絞めるなどして殺害。事前に書かせていた遺書を壁に貼ってから逃亡した。

その後、座間事件を受けて「ただ殺害するだけでなく遺体も処理したい」と考えるようになった斎藤被告は、ネット上で知り合ったAさんに承諾殺人を提案、2018年1月に自宅に来させて遺書を書かせたうえ、睡眠薬を飲ませてロープを首にかけてハシゴに吊り下げて殺害したとみられる。

バラバラに解体した遺体のうち、頭蓋骨は自室の棚の上に「展示」し、他の骨はプラスチックケースやキャリーケースに保管していた。

そして約7年後、「スマホ窃盗事件」の証拠固めの家宅捜索で2つの殺人事件が発覚した。

初公判ではAさんの両親の供述調書が読み上げられた。

「娘がおもちゃのように扱われていることがわかりました。絶対に許さない。娘はお前のおもちゃじゃない。許されるなら殺してやりたい。娘と同じようにバラバラにしてやりたい」

次回の公判では被告人質問が予定されている。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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