≪変態歯科医・起訴≫「舌を出して」とタオルをかぶせ少女にも陰部をなめさせ…動画も撮影していた柔道部出身の歯科医、後輩は「彼女もいて面倒見のいい兄貴分だったのに…」
≪変態歯科医・起訴≫「舌を出して」とタオルをかぶせ少女にも陰部をなめさせ…動画も撮影していた柔道部出身の歯科医、後輩は「彼女もいて面倒見のいい兄貴分だったのに…」

静岡市駿河区の歯科医院内で、診療中の女性患者にわいせつな行為を繰り返していたとされる事件で、静岡地検は19日、10代女性に対する不同意わいせつなどの罪で、歯科医師の原田孝行被告(49)=静岡市駿河区小鹿=を静岡地裁に起訴した。原田被告はこれまで20代の女性患者に対する不同意わいせつなどの罪で起訴されており、のべ3回逮捕、今回で2件目の起訴となる。

「治療のために舌を動かす必要がある」

起訴状によると、原田被告は1月25日午前10時13分ごろ、自身が経営する歯科医院において、歯科矯正治療のため来院した10代の女性患者に対し、歯科用ユニットに横たわらせた上で目元にタオルをかけ、視界を遮断した。この行為は治療に必要な行為ではなくわいせつな目的であった。

原田被告は「治療のために舌を動かす必要がある」などと虚偽の説明を行い、被害者に医療行為であると誤信させた。その上で、被害者に舌を出させ、自身の性器をなめさせるなどのわいせつな行為に及んだとされる。

さらに原田被告は、同日時および場所において、被害者が18歳に満たない児童であることを知りながら、わいせつな行為の最中にスマートフォンを使用してその様子を動画撮影したとされている。

 

動画データ1点は同端末の内蔵記録装置に保存されており、性的姿態を撮影しただけでなく、児童ポルノを製造した罪にも問われている。

複数の地元関係者によると原田被告は、静岡市内に生まれ、地元の市立小学校へ進学。一学年200人以上いる中でトップ10に入る頭の良さで、中学からは私立の中高一貫の男子校に進んだ。新潟県内にある日本歯科大学新潟生命歯学部へ入学し、卒業後は関東地方などで勤務経験を積んだのちに、2009年に現在の場所で開業した。

今回の起訴を受け、原田被告の大学時代の後輩の男性が「集英社オンライン」の取材に応じ、複雑な心境を語った。

「先輩は僕が1年生の時の4年生でした。日本歯科大学新潟校の柔道部に所属していました。部員は全学年合わせて10人いないくらいの小さなアットホームな雰囲気で、先輩は性格が穏やかで、年下の後輩にも本当に優しかった。

勉強もできる模範的な先輩で、一部の親しい後輩からは、名字の『原』にお兄さんの『兄』で、『原兄(はらにい)』と呼ばれて慕われていたんです」

後輩によれば、大学時代の原田被告は非の打ちどころがない「優等生」であったという。

「歯科大のテストは60点が合格ラインですが、原兄は常に70~80点近くを取っていました。学年100人の中でも20番以内には入っていたはずで、留年も浪人もなくストレートで卒業した優秀な人です。

飲み会でも、お酒で暴れるようなことはなく、後輩が潰れたら介抱してくれるような人でした。当時付き合っていた年下の女の子からも『実習を教えてくれるし、すごくいい人』だと言っていましたし、悪い噂なんて全く聞いたことがありません」

診察でタオルをかけるのは、水などが顔にかからないようにするため

卒業後、一度だけ飲み会で再会した際も「気取らない感じ」だったという。それだけに、20年ぶりにニュースで名前を見た際の衝撃は、言葉にできないものだった。

しかし、事件の手口が明らかになるにつれ、後輩の感情は強い憤りへと変わったという。

「僕も20年近く歯医者をやっていますが、休日に20代の女性が一人で診察に来るなんて、よほど信頼されていない限りあり得ません。何度も通わせて安心させ、その信頼を悪用して犯行に及んだのだとしたら、卑劣極まりない。

何より、診察でタオルをかけるのは、水などが顔にかからないようにするための『医療事故防止』が目的です。それを目隠しとして悪用するなんて、同業者として恥ずかしいし、怒りしかありません。医療不信に拍車をかけた罪はあまりに重いですよ」

「原兄先輩」の事件の影響で後輩も“とばっちり”を受けているという。

「実際、僕のところでも『タオルをかけられるのが怖い』と怯える患者さんが何人も出ています。僕がタオルをかけようとすると顔をこわばらせて、『実はこういうニュースがあって、正直怖いです』と打ち明けてくれた方もいました。

うちの歯科医院には、女性スタッフも必ずいますし、患者さんに不信感を抱かせることがないように徹底して管理していますと、そういった場合にははっきりとお伝えしています。

だから、『今まで通り、ちょっと治療をやっていきましょう』『もし怖かったりするようなことがあったら、遠慮なく言ってください』『休憩しながらでもいいですし、無理のない程度にやっていきましょう』というような話を、一人ひとりに丁寧にするようにしています」

原田被告は、静岡市歯科医師会の理事を事件直後の2月まで務めており、行政の「障害支援区分認定等審査会」の委員にも委嘱されていた。地域医療のリーダー的存在であった男の犯行には、同歯科医師会の内部からも「到底許されることではない」といった批判の声が相次いでいる。

後輩は、「原兄」に対し、断腸の思いで決別を告げた。

「今回の事件、医療審議会でおそらく免許取り消しの処分がでるかもしれません。彼はもう二度と歯科医師を名乗ってほしくない。被害者の女性は一生トラウマを抱え、別の歯医者に行ってもタオルを見るだけでフラッシュバックに苦しむかもしれない。そのことを考えると胸が痛むばかりです」

事件発覚後、警察には他にも「被害に遭ったかもしれない」という相談が複数寄せられている。押収されたスマートフォンの解析により、さらなる余罪が出てくる可能性があるという。

※(追記日:2026年3月25日)

静岡地検は3月24日付で、歯科医師・原田崇之被告の1回目(昨年11月の20代女性Aさんへの不同意わいせつ容疑)の逮捕分について、不起訴処分とすることを決定した。



検察側は「捜査を尽くし、公判において適正な判決を得られるか否かという観点から慎重に検討した結果、不起訴処分とした」とコメントを発表。

2、3回目の逮捕はすでに起訴済みで、検察側は証拠の確実な事案に絞って有罪を追及する構えだ。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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