〈池袋・ストーカー殺人〉「立派なお兄ちゃんだったのに…」馬乗りになり凶行に及んだ廣川容疑者(26)沖縄少年時代は水泳で県新記録、成績優秀だったが受験に失敗
〈池袋・ストーカー殺人〉「立派なお兄ちゃんだったのに…」馬乗りになり凶行に及んだ廣川容疑者(26)沖縄少年時代は水泳で県新記録、成績優秀だったが受験に失敗

東京・池袋のサンシャインシティ内の「ポケモンセンターメガトウキョー」で、アルバイトの春川萌衣さん(21)が殺害された事件。ストーカー化した廣川大起容疑者(26)は春川さんを何度も刺して殺害した。

その執拗な犯行とはうらはらに、沖縄で過ごした少年時代を知る関係者らは「優しくて、立派なお兄ちゃん」だったと証言する。

「800メートルリレーのメンバーとして県中学校新記録で優勝」

沖縄本島中部でエイサーの街として知られる沖縄市。近くには米軍嘉手納基地があり、その影響でロックやヒップホップなどの音楽文化が根付いている。廣川容疑者が少年時代を過ごしたのは沖縄市の東側。今も残る住居としていた建物から数メートル先には海が広がるのどかな地域だ。

幼少期、川崎市内の高級マンションに住んでいた廣川容疑者だが、母に連れられ小学生の頃から中学卒業時まで、市内のこのエリアで育った。

「(一家は)夫のDVが原因で関東地方から移り住んだと聞きました」と語るのは、当時廣川容疑者の家族と付き合いのあった近隣の女性だ。

「廣川容疑者は下に弟と妹がおり、母親と4人で住んでいました。母親は色黒で細身のキレイなかた。『離婚した』と言ってましたね。

引っ越してきた直後はどんちゃん騒ぎをしていて騒音がひどかったけど、母親に苦情を言うと『すみません』と丁寧に謝罪してきて、以降は静かになった。とても優しいお母さんでしたよ。長男(廣川容疑者)も勉強ができて兄妹の面倒を見るまじめで立派な子でした」(近隣住民)

廣川容疑者は小、中学校時代には水泳に力を入れていたようだ。

当時の新聞記事によれば、背泳ぎの選手として何度も大会で上位入賞しており、中学時代には800メートルリレーのメンバーとして県中学校新記録で優勝したことが報じられている。

切磋琢磨した同級生の保護者は「息子にとってショックも大きい。一緒に頑張ってきたから」と言葉少なに話す。

中学卒業後、廣川容疑者は沖縄本島中部でも進学校として知られるF高校に進学した。

高校の関係者は「クラスの中でもまじめで、頭も良かったそうです」と語る。高校時代も体を動かすことは好きだったようで、友人らとスポーツを楽しんでいたという。

「馬乗りになり自身と春川さんを交互に刺した」

♯4でも報じたが、廣川容疑者の親族によると、廣川容疑者は大学受験に失敗し、しばらくは沖縄県内で働いていたという。その後、関東地方に戻るのだが、廣川容疑者は2023年12月ごろ、アルバイト先である八王子市内のファストフード店で春川さんと知り合った。

この親族には廣川容疑者の母親から「大起に彼女ができた」と連絡もあったという。

ただ、春川さんとの交際期間は1年も続かず、昨年7月ごろには終わった。春川さんが以前から希望していたポケモンセンターにバイト先を変えたことに廣川容疑者が不満を抱いたことで春川さんが別れることを伝えた。そして廣川容疑者は春川さんにつきまとうようになったという。

廣川容疑者は昨年12月にストーカー規制法違反容疑で通常逮捕され、今年1月にも春川さんを盗撮し性的姿態等撮影処罰法違反容疑で再逮捕された。略式起訴となり、罰金を払って1月30日に釈放されたが、それから2か月も経たない3月26日夜に春川さんを襲撃した。

「捜査関係者によると、廣川容疑者は犯行の30分前からサンシャイン内でチャンスをうかがい、レジ付近にいた春川さんを切りつけた。さらに逃げる彼女を追いかけて切りつけ、馬乗りになって何度も刺し、自分も交互に刺した」(社会部記者)

この凄惨な事件に、沖縄にいた頃の廣川容疑者を知る近隣の男性は「本当に信じられない」と前置きした上で、当時の廣川容疑者とのギャップについて語る。

「スイミングスクールの帰りによくあいさつしてくれました。きょうだいとも仲良くしていました。少なくとも中学校でも、友達もいたはずです。少年の頃の彼はこんな恐ろしいことができるような子ではなかったですよ」

愛したはずの春川さんを執拗に刺し続け、自らの手で殺めた廣川容疑者。動機も語らず、取り返しのつかない罪を贖うこともないままに、自ら死を選んだ。捜査の行方が注目される。

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取材・文/集英社オンライン編集部

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