なぜ富裕層は新聞に回帰するのか? 過去最高更新したNYタイムズの発行部数が示唆する「フェイクニュース」拡散への脅威
なぜ富裕層は新聞に回帰するのか? 過去最高更新したNYタイムズの発行部数が示唆する「フェイクニュース」拡散への脅威

YouTubeやX、TikTokなど、今の私たちはさまざまなSNSから情報を得ることができるようになった。しかしその情報は玉石混淆ともいえ、十分なファクトチェックがされていない情報の海で本物を見極めるのは難しくなってしまった。

そんな中、海外の富裕層は今「ニューヨーク・タイムズ」へ回帰しているという。

 

佐野 Mykey 義仁氏の書籍『ずる賢い人のための億万長者入門 成功者の9割は性格が悪い』より一部を抜粋・再構成し、真の情報収集術を説く。

スマホ時代こそ読むべきは「ニューヨーク・タイムズ」

2016年、ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンが戦った大統領選挙では、多くの「フェイクニュース」が拡散された。自分に有利になるフェイクニュースよりも、不利になるフェイクニュースのほうが圧倒的に拡散されたのは、両陣営とも同様だった。

合計3800万回も拡散されたという。この数は真実のニュースより10倍も多い。

しかし、フェイクニュースが広がらなかった国がある。日本だ。世界的な検索ブームが起きてから半年から1年たって、ようやくフェイクニュースが広まり始めたのである。

このことは、日本人が情報のトレンドをキャッチする遅さを示している。

そのため、日本に入ってくる情報は、一番ねじ曲がった状態で入ってくる。それは、伝言ゲームの最後の人が聞く情報と同じだ。情報が拡散されるにつれ、尾ひれがつき、ぶくぶくに膨れ上がったものを日本人は摂取している。

日本で陰謀論が広がりやすいのも、そのことに起因している。

今日本では「メディアを信用できない」という人が多い。

これは、「自分や自分が見た情報こそ正しい」という前提があり、自己正当化するバイアスがかかっている人が多いからだろう。自分や友人、お気に入りのユーチューバーが言っていることは正しく、マスメディアが言っていることは間違い。そう思い込んで、一番ねじ曲がった状態のフェイクニュースを信じてしまうのである。

そんなゴミみたいな情報を手に入れても、陰謀論によって自己正当化をするだけで終わってしまう人生になる。

だから僕は、「今こそニューヨーク・タイムズを読め」と言いたい。

新聞や雑誌は贅沢品に? 正確な情報に価値

実は昨今、ニューヨーク・タイムズの発行部数は過去最高を更新したのである。

世の中にはフェイクニュースが多すぎるので、ファクトチェックがされている専門性の高い情報が求められているのだ。

基本的に新聞や雑誌などの紙媒体の情報は、ユーチューブやSNSに比べてファクトチェックがしっかりされている。紙媒体は一時期壊滅状態にあったが、電子版の普及もあり、アメリカでは今、その専門性や正確性が見直され始めているのだ。

もちろんデジタル化の波は進んでおり広告収入もデジタルのほうが高いが、今も紙媒体やその電子版を読んでいる層が一定数いることがデータからわかってきた。

その層とは、いわゆる富裕層である。

お金持ちほど、新聞や雑誌などを読んでいる傾向があるのだ。デジタルは基本的に無料で読めてしまうので、新聞や雑誌は贅沢品になっているともいえる。お金をかけるから、正確で専門性の高い情報にアクセスできるのだ。

その流れを汲んで、それらの広告は、高級品を取り上げる戦略に変わってきている。

日本でも、無能はたいていユーチューブを観るだけで勉強した気になっている。ユーチューブは玉石混淆で、ゴミクズみたいな情報も多い。しかも情報が手元に残らず流れてしまうので、すぐ忘れてしまうし、知識が定着しにくい。

その点、新聞や雑誌、あるいは本は、必要なデータや情報をしっかり見ることができるので、理解度は断然高くなる。

そのことがわかっているから、富裕層はニューヨーク・タイムズに回帰しているのである。反対に言うと、質のいい情報をつかんでいる者が富裕層になれるとも言えるだろう。

日本人ならば、ニューヨーク・タイムズは3つの意味で読む意義がある。

1つ目は「英語学習になること」、2つ目は「日本に届かない海外の最新情報がわかること」、3つ目は「正確性と専門性が担保されていること」だ。



どうでもいいユーチューブで時間を溶かすくらいなら、今すぐニューヨーク・タイムズを読むべきである。

「海外の知」を日本に持ち帰れ

人によっては、日本市場でしか成立しないビジネスをしている人もいるだろう。

でも、僕が「海外へ行け!」というのは、ビジネスを海外に展開させることが唯一の目的ではない。

海外で一度でもビジネスをすれば、日本にない知見、文化、考え方、サービス、組織など、さまざまな要素を勉強することができる。

日本での常識が海外では非常識だったり、日本での非常識が海外では常識だったりすることをたくさん目の当たりにする。

それを知ることで、「常識のフィルター」を壊すことができるのだ。

また、日本と海外の違いを知ることで、日本の「弱点」を見つけることができる。おのずと減点思考ができるようになり、改善すべき点が見えてくるのだ。

そして、得られた「海外の知」を日本に持ってくると、それだけで日本では誰もやっていない新しいことができる可能性が高い。「日本の知」はすでに多くの日本人がマネているけれど、「海外の知」は海外でビジネスをした人しか得られない貴重なリソースなのだ。

そういった意味でも、ビジネスをするあらゆる人は海外に行ったほうがいい。

もちろん、ハードルはある。

言語以外にも、欧米など白人中心の国に行けば、人種差別に出会うこともあるだろう。

その問題にどう立ち向かい、解決していくのか。高いコミュニケーション能力とソーシャルスキルがなければ、乗り越えることはできない。

相手の文化や宗教、伝統なども理解して、現地の人と本質的なコミュニケーションができなければ、ただの「観光」に成り下がり、「海外の知」を持ち帰ることはできないだろう。

間違っても、シンガポールやドバイなどで日本人同士で集まり、シャンパン片手に「ウェーイ」とかやっている人になってはならない。あの人たちはただ税金対策をしているだけで、学ぶべきことは何ひとつないのだから。

ずる賢い人のための億万長者入門 成功者の9割は性格が悪い

佐野 Mykey 義仁
なぜ富裕層は新聞に回帰するのか? 過去最高更新したNYタイムズの発行部数が示唆する「フェイクニュース」拡散への脅威
ずる賢い人のための億万長者入門 成功者の9割は性格が悪い
2026/3/42,200円(税込)496ページISBN: 978-4046076038

資本主義=思考ゲームの構造は、実は「超シンプル」だった。
そう理解した瞬間に、あなたの思考スピードは音を立てて上がっていく。
脳の中からゴミが消えて、目の前がハッキリと見えてくる。
どう学び、考え、行動すべきか、誰かに指示されずとも勝手に道筋が見えてくる。

その結果として、資本主義=思考ゲームの攻略も容易になっていくのだ。
「読むだけで億万長者IQが上位5%に入る」というのは、そういう意味なのである。

IQ150超の異端投資家で、“この世の嘘の常識を真実でぶった斬る”人気YouTubeチャンネル
「マイキーの非道徳な社会学」(登録者約8万人)のマイキー氏、初の著書。



【真の合理性】「常識」「感情」を捨てれば、最短最速で億万長者になれる。
【4つのゲーム】このフレームワークで、投資もビジネスもシンプルかつ攻略可能になる。
【減点思考】悪口と粗探しで、弱点と「不都合な事実」をあぶり出せ。
【脱日本】貧乏人だらけの「無能製造大国」から、今すぐ脱出せよ。
【真の投資家へ】未公開株で爆益を得る「適格投資家」への道を歩め。

<�本書の内容>
はじめに 毒を飲み、目を覚ませ!

【前編】攻守万能の「超・合理的」思考
第1章 資本主義ゲームプレイ
第2章 減点思考デューデリジェンス
第3章 ダークナイトのジョーカー
第4章 脱「日本」
第5章 合法チート=非合理ハック

【後編】全知全能の「投資=経営」思考
第6章 「神の目」4次元戦略
第7章 投資家に選ばれる人になれ
第8章 「神の目」リサーチ&投資術
第9章 真の投資家へ

おわりに この本を読んだことを後悔しろ

編集部おすすめ