新シーズンの開幕を告げる『FUJIFILM SUPER CUP 2025』が8日に行われる。舞台は、日本サッカーの”聖地”国立競技場。

昨季のJ1リーグ王者で天皇杯も制したヴィッセル神戸と同2位のサンフレッチェ広島が激突する。

2025シーズン、最高の船出へ

2023シーズンのJ1初優勝から2連覇、二冠を成し遂げた”絶対王者”は、2018シーズンから掲げるスローガン「the No.1 Club in Asia ~一致団結~」のもと、まずは今季一発目のタイトル獲得を狙う。その先のアジアチャンピオンの座はもちろんのこと、史上2クラブ目となるリーグ3連覇を目指すつもりだ。

神戸は今冬、左サイドバックで主力を張った初瀬亮が海外移籍を表明したため、同ポジションを積極的に補強した。横浜F・マリノス、鹿島アントラーズなどでプレーした小池裕太や下部組織出身でファジアーノ岡山のJ1昇格に貢献した本山遥を獲得。コリンチャンス(ブラジル)から左SBもできるセンターバックのカエターノも加わり、昨季36失点に抑えた(リーグ3番目の少なさ)守備陣のさらなる強化に期待がかかる。

一方で、エースの大迫勇也やMVPに輝いた武藤嘉紀、台頭した宮代大聖が並ぶアタッカー陣には目立った補強はなく、既存のメンバーで戦う模様。井手口陽介、佐々木大樹ら開幕前に故障者が続出し、連戦を控える中で不安要素もあるが、5年ぶり2回目となるスーパー杯を獲得し、それらを払拭したい。

悲願のJ1制覇へ好スタートを

日本代表・森保一監督が率いた2015シーズン以来、10年ぶりのリーグ優勝を狙う広島。2022年にミヒャエル・スキッベミ監督が就任して以降は、3位、3位(2023)、2位(2024)と強さを維持しつつも、優勝まであと一歩が届かない。昨季は終盤に首位を神戸に明け渡し、王座も譲る形となった。

広島は今冬、主力の放出は松本泰志、ゴンサロ・パシエンシアに留まり、的確な補強で戦力をアップ。新エースには、ジュビロ磐田で19得点を挙げて大ブレイクしたジャーメイン良が名乗りを上げ、中盤で体を張れる田中聡(←湘南ベルマーレ)、強烈な一振りを持つ菅大輝(←北海道コンサドーレ札幌)も加わった。

ドイツ人指揮官が植え付けたハイプレスと縦に速いスタイルで悲願のJ1優勝へ。それらを体現する佐々木翔、中野就斗、加藤陸次樹ら盤石な面々と新たな力の融合で、まずは9年ぶり5回目となるスーパ杯制覇を目指す。

 スーパー杯は、あす8日に国立競技場で開催。試合は午後1時35分にキックオフされる。

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