関東大会ベスト4の浦和実業が春夏通じて初の甲子園に挑む。

投手陣は昨秋背番号1を背負った左腕の石戸颯汰が軸だ。昨秋は62回2/3を投げて防御率は0.72・奪三振は54を記録した。変則的なフォームから投げるボールは最速127キロながら急速以上にノビがあり打者を翻弄する。昨秋埼玉大会準々決勝の浦和学院(埼玉)と関東大会準々決勝のつくば秀英(茨城)戦では完封勝利も果たしている。背番号20の駒木根琉空は最速130キロ中盤とスプリットで打者を打ち取る。

昨秋、打線のキーマンとなったのが5番を打つ野本大智。昨秋公式戦打率.378・チームトップの打点9を叩き出すなど得点圏での強さを見せた。打率.515を打った7番橋口拓真や8番を打つ深谷和希ら下位打線にも力がある。チーム全体がバントやエンドランの意識付けが強く、状況に応じたバッティングも見せる。

昨秋は10試合中7試合が2点差以内の試合になり、投手陣の踏ん張りと守備からリズムを攻撃に活かせるかがポイントになりそうだ。昨秋の明治神宮大会を制し、秋の王者となった横浜(神奈川)相手にも敗戦したものの2−3と最後まで分からない勝負を繰り広げた。着実に進塁を重ねて得点を重ねていき、得意のロースコアの展開に持ち込みたいところ。初の全国大会に挑む浦和実業の活躍に期待したい。

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