セリエA(イタリア1部リーグ)は23日、各地で最終節を開催した。ナポリはホームでカリアリと対戦し、2-0で勝利。2年ぶり4度目の“スクデット”(優勝)を達成した。
【画像】レアルマドリー、モドリッチの退団を発表…13年在籍でCL6度制覇のレジェンド
最終節を前に勝ち点79で首位に立っていたナポリは、『スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナ』と偉大なレジェンドの名前が入った本拠地にカリアリを迎えた。試合は悲願のリーグ制覇を狙うナポリが序盤から猛攻。ラスパドーリやギルモアを筆頭に厚みのある攻撃を展開するも、ゴールが遠かった。
このまま前半が終了するかと思われた同42分、ポリターノがあげたクロスにマクトミネイが反応する。ふんわりとマイナス気味に上がったボールをジャンピングボレーで合わせると、この強烈なシュートにキーパーはセーブできず。今季の好調を象徴するかの様なゴールで先制点を奪う。
エンドが変わった後半もナポリは主導権を握る。後半6分には重戦車・ルカクが味方のクリアしたボールをピッチの中央付近で収めると、そのまま前を向く。フィジカルを駆使しキーパーとの一対一まで持ち込むと、これを冷静に右隅に沈め勝負あり。ルカクらしい単騎突破で、再びゴールをこじ開けた。
その後もナポリは集中力を切らさず、さらに攻撃に転じるなど王者に相応しいフットボールを見せてタイムアップ。2-0で勝利をしたナポリがインテルを抑え、24-25シーズンのイタリア王者に輝いた。
この試合でゴールを決めたマクトミネイは、今季34試合に出場し12ゴール4アシストを記録し、試合後に発表されたリーグのシーズンMVPを受賞。昨夏マンチェスター・ユナイテッドから約49億円の移籍金でやって来たこのスコットランド人は、優勝の立役者になった。来季の活躍にも期待が寄せられる。
青白のナポリが優勝した一方で、昨季のリーグ覇者である青黒のインテルは、連覇まであと一歩及ばず。
しかし、1週間後にはUEFAチャンピオンズリーグの決勝を控えている。好調のテュラムや、チャルハノールらスター陣を要するインテルは、2位に終わったもののその実力は本物。結果を受け入れ、気持ちを切り替えて試合に望むことが重要になるかもしれない。
試合は日本時間6月1日午前4:00から行われる。同じくスター揃いのパリ・サンジェルマン相手に勝利を掴むことができるか、注目が集まる。
ナポリは試合後、クラブ公式インスタグラムを更新。1枚の写真を投稿すると、「È la nostra notte!(今夜は僕らの夜だ)」と綴り、2年ぶり4度目の優勝を報告した。