元サッカー日本代表でFC東京クラブコミュニケーターの石川直宏(@sgss.18)が8月4日にインスタグラムを更新した。

【画像】窓から見た雲海と澄んだ空の絶景

石川直宏は、自身が大きなけがを負った10年前の「8月4日」にまつわる記憶を振り返る投稿を行った。

2011年、フランクフルトでの親善試合中に左膝前十字靱帯を断裂。34歳で3度目の大けがとなり、当時は機上で引退を決意していたという。

しかし羽田空港に着いたとき、ふと脳裏をよぎったのは「マツくんの命日だ」という事実だった。

「こんな怪我で諦めんじゃねぇ!」という言葉が聞こえた気がしたと綴り、覚悟を固めたのだという。

投稿で触れられた“マツくん”とは、日本フットボールリーグ・松本山雅FC所属の松田直樹さん。松田さんは同じく2011年8月4日、急性心筋梗塞のため34歳の若さで亡くなった。

石川はその日を「覚悟を決めた日」と位置付け、そこからピッチに戻るまでの2年半を「地獄」と振り返る。

10年経った今、自身が「覚悟を決めた生き方」を続けられているかを問い直しながら、投稿の終盤ではMr.Childrenの楽曲「es」の歌詞に心を重ねている。

投稿画像には、機窓から広がる壮大な雲海と青空が写り込んでおり、あの日と同じ空を見上げながら、新たな誓いを胸に刻んだ様子が伝わってくる。

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盟友・松田直樹さんの命日でもある8月4日。石川直宏が投稿で語ったのは、けがによる絶望と、仲間の死が与えた“覚悟”の意味だった。あの日の空の記憶とともに歩んできた10年。

その背中には、競技を超えた人生への真摯な向き合い方と、誰かの声を信じて前に進む力強さがある。心に残る深いメッセージが詰まった投稿である。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部
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