岩手県久慈市、三陸沿岸に位置するこの町で、ひとつの夢を追い続ける高校生たちがいる。久慈高校野球部。
2024年秋季岩手県大会で3位、2025年春の県大会では準優勝。県内でも屈指の安定感を誇る戦績を残し、久慈高校はいま「勝てる公立校」として注目を集めている。
その中心にいるのが、小学校からの幼なじみ3人──エース左腕の宇部奨人、キャプテンの宇部智也、そしてマネージャーの髙橋琴子。甲子園を夢見て久慈高校へ入学した。
「家族くらいの雰囲気で話せる。」
そう語るのはエース・宇部奨人。仲間であると同時に、人生の支えとなっている存在がすぐそばにいる。
「2人がいなかったら、今の自分はいないと思う」
キャプテン・宇部智也は、長年ともに歩んできた2人への感謝を言葉にする。
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迎えた夏の岩手大会・準決勝。相手は甲子園常連・花巻東。
2回裏、久慈は満塁のピンチを迎える…。
幼なじみ3人が夢見た夏の甲子園へ。