パリ五輪レスリング男子銀メダリストの高谷大地が10日、自身のインスタグラム(@takatani.daichi)を更新した。
ちょうど一年前の今日、高谷はパリオリンピックのレスリング男子フリースタイル74kg級で銀メダルを獲得した。
あの時、見る人を感動させた妻と頭を寄せ合う写真をアップした。
「あの場所には、私が思い描く「スポーツのあるべき姿」がありました。自分のために何かを極めることが、いつの間にか誰かのためになっている。スポーツは娯楽かもしれません。けれど、そこからしか生まれない無数の物語があり、それが人の心を震わせる瞬間をつくります。」と綴った。
いつの時代もスポーツは感動を呼ぶ。
それが勝っても負けても、その場所に至るまでの経緯と、勝つために努力をしてきた選手の想いを称えているからだ。
「人はみな、自分のために頑張ります。でも、ほんの少しでいい。少しの余裕を持って、ほんの少し誰かのために力を使える——そんな理想を胸に抱くのも、悪くないのではないでしょうか。」と自身の想いを吐露した。
スポーツは終わることがない、むしろ変化し、進化していく。
スポーツ選手は自身のキャリアで積み上げたものを後進に伝え、ファンは結果に一喜一憂するだけではなく選手を見守り、素晴らしい環境でプレーできるような応援を心がけることが、大切なのではないだろうか。
最後に高谷はこう締めくくった。「スポーツの価値を、みんなで高めていけたらと願っています。」
【画像】試合には練習と同じことを…レスリング金メダリストが語る、試合のための練習とは
ハッシュタグにつけた、「ワンフォーオール」「オールフォーワン」の言葉。
スポーツをする人もしない人も、心に留めておきたい言葉だ。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部