
世界のトップアスリートたちが、ついに日本へ集結する。東京2025世界陸上競技選手権大会の開幕まで10日に迫った3日、東京スカイツリーが日本代表のユニフォームカラー「サンライズレッド」にライトアップされた。
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東京で世界陸上が開催されるのは1991年以来、実に34年ぶりのこと。点灯式には当時の大会に出場した日本陸上界のレジェンドたちが登壇し、思い出を振り返りながら現役選手たちへ熱いエールを送った。
女子マラソンで銀メダルを獲得した山下佐知子さんは、「大歓声の中で競技ができること、その応援の力を存分に感じて楽しんでほしい」と背中を押す。男子400mで決勝進出を果たした高野進さんは、「この壇上の皆さんと会い、34年前に気持ちが戻りました。当時の東京大会をきっかけに陸上の魅力が広がったと感じています」と振り返り、今大会への思いを語った。
また、当時20歳で東京大会に臨み、今大会ではチームリーダー(監督)を務める山崎一彦さんは「競技場をサンライズレッドに染めたい。満員のスタンドの中、この色のユニフォームで戦う選手たちの姿をぜひ見てほしい」と期待を背負う決意を示す。
さらに、東京大会で国際大会デビューを果たし、女子マラソンで4位入賞を果たした有森裕子さんは、日本陸上競技連盟の会長として再びこの舞台に立つ。「自分が掲げた目標に全力で向かってほしい。自分自身に期待をかけられるような強い選手たちが集まった。陸上を通じて人生の可能性が広がるような大会にしてほしい」と後輩たちを鼓舞した。
点灯式には、デフ陸上やパラ陸上で活躍する選手たちも駆けつけた。
東京2025世界陸上は13日に開幕。国立競技場を舞台に、世界の超人たちが限界を超える戦いを繰り広げる。
取材・文:成田敏彬(SPORTS BULL編集部)