
アディダスは、2026年6月11日から7月19日にかけてカナダ、メキシコ、アメリカの3か国で開催されるFIFAワールドカップ2026の公式試合球 「TRIONDA(トリオンダ)」 を発表した。トップモデル・トリオンダ プロ(5号球)の価格は2万5300円。
ネーミングとコンセプト
TRIONDAは、開催国3か国を示す「TRI(トリ)」と、スペイン語で「波」を意味する「ONDA(オンダ)」を組み合わせた造語。大会の熱狂と喜びが“波”のように広がるイメージを込めている。
デザイン・カラー
赤いカエデの葉(カナダ)、緑の鷲(メキシコ)、青い星(アメリカ)。3か国の象徴がパネルに描かれ、それぞれの国旗カラーがボール全体をつなぐように配置されている。さらにFIFAワールドカップトロフィーをオマージュし、ゴールドの装飾が施された。

テクノロジー
①新形状パネルシェイプ
過去最小枚数・同一形状の4枚パネルを採用。流れるようなパネルシェイプは“波”を表現した。
②2種類の表皮加工
開催国のアイコンを象ったエンボス加工と深いディボス加工が、ボールの飛行安定性と雨天時のグリップ力をサポートする。
③サーマルボンディング製法
縫い目のない表皮構造で均一な反発力を生み、精度の高いパスやシュートを可能にする。
adidas Connected Ball Technology
大会使用球には「アディダス コネクテッド ボール テクノロジー」が搭載。500Hz慣性計測ユニットモーションセンサーチップにより、ボールの動きをリアルタイムでVARシステムに送信する。判定の迅速化や試合分析を支援する次世代技術だ。(※一般販売用のボールには非搭載)

FIFAワールドカップ歴代公式試合球

アル・リフラ(AL RIHLA)
2022 FIFAワールドカップ カタール

テルスター18(TELSTAR18)
2018 FIFAワールドカップ ロシア

ブラズーカ(BRAZUCA)
2014 FIFAワールドカップ ブラジル

ジャブラニ(JABULANI)
2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ
+チームガイスト(+TEAMGEIST)
2006 FIFAワールドカップ ドイツ

フィーバーノヴァ(FEVERNOVA)
2002 FIFAワールドカップ 韓国/日本

トリコロール(TRICOLORE)
1998 FIFAワールドカップ フランス

クエストラ(QUESTRA)
1994 FIFAワールドカップ アメリカ

エトルスコ・ユニコ(ETRUSCO UNICO)
1990 FIFAワールドカップ イタリア

アステカ(AZTECA)
1986 FIFAワールドカップ メキシコ

タンゴ・エスパーニャ(TANGO ESPANA)
1982 FIFAワールドカップ スペイン

タンゴ(TANGO)
1978 FIFAワールドカップ アルゼンチン

テルスター(TELSTAR)
1974 FIFAワールドカップ ドイツ

テルスター(TELSTAR)
1970 FIFAワールドカップ メキシコ
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部