栃木シティは23日、GK相澤ピーターコアミ（24）と明治安田J2・J3百年構想リーグの契約を更新したと発表した。11月23日の第37節でJ2昇格を決定し、同29日の最終節でJ3初優勝を飾った栃木シティの快進撃を支えた193cmの守護神が、来年2月から始まる百年構想リーグでの戦いを続ける。

2019年にジェフユナイテッド市原・千葉へ加入したが、8月に左膝軟骨損傷により手術し全治約5か月の怪我に見舞われ、2021年12月に契約満了となった相澤にとって、J2は悲願の舞台となる。

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2024年、JFLに復帰した栃木シティに移籍した相澤は26試合に出場してクラブのリーグ優勝・J3昇格に貢献し、JFLのベストイレブンに選出された。そして2025年2月15日、J3リーグ第1節SC相模原戦にて先発出場し、Jリーグデビューを果たした。J3初年度で快進撃を見せた栃木シティは、シーズンを通して大きく崩れることなく安定した戦いを見せ、自動昇格圏をキープ。相澤は正守護神として37試合に出場し、優勝に貢献した。

東京都出身でガーナ人の父を持つ相澤は、小中を通してFWでプレーし、日本文理高校進学後も当初はFWだった。高校1年の冬からスタッフの勧めで本格的にGKへ転向し、2年生では第96回全国高校サッカー選手権などで活躍し、U-18日本代表にも選出された。しかし、千葉加入後は2019年8月に左膝軟骨損傷により手術、全治約5か月の怪我に見舞われ出場機会を得られず、2021年12月のJリーグ合同トライアウトでは接触プレーにより頭を強打し救急搬送され、中心性脊髄損傷の診断を受けるという苦難も経験した。

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栃木シティは2023年の地域チャンピオンズリーグを制してJFL復帰を果たし、2024年にJFLを優勝、2025年にJ3を優勝してJ2昇格を決めるという3年連続昇格の快挙を達成した。相澤は契約更新発表で「個人的にはJ2の舞台に戻ってくることができました。悔しさしか残らずに去ったカテゴリーで活躍する為にここを新たなスタートラインと見立て、またチャンスを掴む為に精進したいと思います」とコメントした。度重なる怪我を乗り越え、母の地元である栃木県でつかんだ復活の舞台。

24歳の守護神が、歴史的な3年連続昇格の最終章となるJ2での戦いに挑む。

文：SPORTS BULL（スポーツブル）編集部

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