総合格闘技団体RIZINは2025年12月31日、さいたまスーパーアリーナで開催する大晦日大会「Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り」のメインイベントとして、フェザー級タイトルマッチを実施する。プロ無敗の絶対王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフに、復帰後2連勝を飾った朝倉未来が挑む大一番だ。

RIZIN旗揚げ10周年イヤーを締めくくる大晦日の頂上決戦は、格闘技ファンのみならず多くの注目を集めている。

朝倉未来の復帰とタイトル挑戦

朝倉未来は2025年、復帰の年を歩んできた。5月の「RIZIN男祭り」では前王者・鈴木千裕との一戦でTKO勝利を収め、復帰戦を白星で飾った。続く7月の「超RIZIN.4」では、かつて一本負けを喫したクレベル・コイケとの再戦で判定勝利を果たし、リベンジに成功している。

この復帰後2連勝により、朝倉は王座挑戦権を獲得した。今回の大晦日タイトルマッチは、朝倉にとって悲願のRIZINフェザー級王座獲得をかけた重要な一戦となる。クレベル・コイケ、鈴木千裕という前王者たちを倒してきた朝倉が、現在最強と目されるシェイドゥラエフを倒して王座に就くことができるのか、格闘技界最大の注目が集まっている。

圧倒的な強さを誇るプロ無敗の絶対王者

対するラジャブアリ・シェイドゥラエフは、キルギス出身の25歳。プロ戦績15勝無敗で、全試合をフィニッシュで勝利している圧倒的な戦績を持つ。

シェイドゥラエフは2024年6月にRIZINに初参戦し、武田光司を1ラウンドでリアネイキッドチョークに仕留めた。その後、フアン・アーチュレッタを1ラウンドでアームバーに捉え、2024年大晦日には久保優太をTKOで下した。

王座獲得は2025年5月の「RIZIN男祭り」。当時の王者クレベル・コイケとのタイトルマッチで、シェイドゥラエフは1ラウンド1分02秒でクレベルをKOし、第7代RIZINフェザー級王者となった。この衝撃的なKO勝利は、シェイドゥラエフの圧倒的な強さを印象付けた。

初防衛戦となった9月の「RIZIN.51」では、挑戦者ビクター・コレスニックを1ラウンド33秒でフィニッシュ。その強さは留まるところを知らない。RIZIN公式サイトでは「組技・寝技はもちろん立技でも高い技術を持つコンプリートファイター」と紹介されており、現在RIZINフェザー級最強の座に君臨している。

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両者の対戦スタイルと試合の見どころ

朝倉未来の最大の武器は精度の高い打撃技術だ。鋭いパンチと的確なキックを組み合わせ、相手をコントロールする戦い方を得意とする。クレベル戦では相手のテイクダウンを許さず、スタンドでの打撃戦を制した。シェイドゥラエフ戦でも、いかにスタンドの展開を維持し、自身の得意な打撃で勝負できるかが勝利の鍵となる。

一方のシェイドゥラエフは、組み技・寝技・立ち技すべてにおいて高い技術を持つオールラウンドファイターだ。レスリングの圧力で相手を圧倒し、グラウンドに持ち込んでからのサブミッションやグラウンドパウンドで仕留めるパターンが多い。武田光司やアーチュレッタといったレスリング巧者を組みの展開で完全に支配した実績は、そのグラップリング能力の高さを物語っている。

朝倉の打撃技術とシェイドゥラエフのオールラウンド能力。どちらが自身の得意な展開に持ち込めるかが、この試合の最大の焦点となる。

RIZIN10周年を締めくくる大一番

RIZIN旗揚げ10周年イヤーの締めくくりとなる大晦日大会。

そのメインイベントを飾るフェザー級タイトルマッチは、プロ無敗の絶対王者シェイドゥラエフと、復帰後2連勝を飾った朝倉未来という好カードだ。

試合は第15試合としてメインイベントで行われる。大会はU-NEXT、ABEMA、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVEでPPV配信される。

格闘技ファンのみならず、多くの注目を集めるこの大一番。2025年の格闘技界を締めくくる最高の一戦を、ぜひその目で確かめてほしい。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部
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