第104回全国高校サッカー選手権2回戦が12月31日、浦和駒場スタジアムで行われ、神戸弘陵学園(兵庫)が前橋育英(群馬)を2-1で破った。前回王者の前橋育英は連覇を目指していたが、初戦で姿を消す波乱の結果に。
池壱樹の2発で神戸弘陵がリード
試合の均衡が破れたのは前半15分。右サイドで得たセットプレーの流れから、こぼれ球を拾った池壱樹が右足を振り抜くとボールはゴールに吸い込まれた。先制点を奪った神戸弘陵は勢いに乗る。
前半40分、またしても池がネットを揺らす。右サイドからのパスを受けると、ペナルティエリア手前でカットインから右足を振った。シュートは左ポストを叩いてからゴールに入り、神戸弘陵が2-0とリードを広げた。前橋育英は前半32分に白井誠也のドリブル突破から好機を作ったが、シュートは枠を捉えられず。2点ビハインドで前半を折り返す苦しい展開となった。
前橋育英の反撃及ばず
後半に入ると、前回王者が反撃に出る。前橋育英は開始早々に選手交代を敢行し、攻勢を強めた。後半62分には牧野奨がネットを揺らしたが、オフサイドの判定でゴールは認められない。
それでも前橋育英は攻め続けた。後半71分、ゴール前の混戦から途中出場の関蒼葉が右足を振ると、シュートは相手DFに当たりながらもゴールに吸い込まれた。1点差に詰め寄る前橋育英。終盤は猛攻を仕掛けたが、神戸弘陵の集中した守備陣を崩しきれず。試合はそのまま1-2で終了し、神戸弘陵が勝利を収めた。
2年前の対戦を再現
両チームは2年前の第102回大会2回戦でも対戦している。その時も神戸弘陵が2-0で勝利を収めており、今回は同じ相手に連勝を果たした形だ。
前橋育英は5大会連続28回目の出場。Jリーグ内定者3名を擁し、連覇への期待が高まっていた。主将のMF竹ノ谷優駕(モンテディオ山形)、DF久保遥夢(名古屋グランパス)、MF柴野快仁(FC今治)がチームを牽引してきたが、初戦で涙をのむことになった。
一方の神戸弘陵は2大会ぶり13回目の出場。前回王者を破る金星を挙げ、3回戦進出を決めた。
神戸弘陵は1月2日に3回戦へ
神戸弘陵は1月2日の3回戦で、尚志(福島)と山梨学院(山梨)の勝者と対戦する。池壱樹を中心とした攻撃陣の勢いを維持できるか。前回王者を撃破した神戸弘陵の次戦に注目が集まる。

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