ミラノ・コルティナ五輪第9日の2月12日(日本時間13日)、スノーボード女子ハーフパイプ決勝が行われ、小野光希(21=バートン)が銅メダルを獲得した。北京五輪9位の悔しさを晴らす4年越しのリベンジ。
【画像】清水さら、予選2位で決勝進出 87.50点の高得点 ミラノ・コルティナ五輪女子ハーフパイプ1本目の完璧な滑りが運命を変えた
1本目の完璧な滑りが運命を変えた
決勝は3本の滑走で争われる。小野は1本目から全力でぶつかった。
フロントサイド1080などの大技を次々と決め、最後までミスなく滑り切る完璧な演技。85.00点の高得点をマークし、暫定2位に浮上する好スタートを切った。高さのあるエアと回転の美しさが際立つ滑りに、会場からは大きな歓声が上がった。2本目と3本目は難度をさらに上げたが、フロントサイド1080テールグラブで着地を決め切れず。それでも1本目のスコアが光り続けた。韓国のチェ・ガオンが3本目で90.25点を記録して金メダル、クロエ・キムが88.00点で銀メダル。小野は3位でフィニッシュし、会心の1本が銅メダルを呼び込んだ。
【画像】【ミラノ五輪】戸塚優斗が予選2位で決勝進出 日本勢4人全員が通過
苦しかった4年間が実を結ぶ
「うれしいことよりも苦しい時間の方が本当に多かった」。小野はそう振り返る。
17歳で臨んだ北京五輪は9位に終わった。予選を2位で通過しながら、決勝では大技に挑んだものの決め切れず、悔し涙を流す結果となった。大会直前には腰を負傷し、万全のコンディションで臨めなかった悔しさもあった。
それでも、ボードから離れることはなかった。北京五輪後の2022-23シーズンにはワールドカップ初優勝を含む3連勝で種目別優勝を達成。2023-24シーズンも3勝を挙げて種目別で連覇を果たすなど、着実に力をつけてきた。
「4年前の悔しい思いがあったので、諦めずにがんばってよかった」。2度目の五輪で念願のメダルをつかみ取った小野の言葉には、万感の思いが込められていた。「これまでの4年間が報われた」と笑顔で語る姿が印象的だった。
日本女子の伝統を受け継ぐ
この種目で日本勢がメダルを獲得するのは2大会連続となる。北京五輪で冨田せな(26=宇佐美SC)が銅メダルを獲得して以降、若手が次々と台頭している。
今大会では小野のほか、清水さらが4位、工藤璃星が5位に入賞。
リベンジを果たした21歳の滑りは、多くの人々に勇気と感動を与えた。早稲田大学スポーツ科学部4年の小野は、競技と学業を両立させながらつかんだ栄冠に、新たな決意を語る。「4年後に向けて死ぬ気で頑張りたい」。次なる舞台への挑戦が、すでに始まっている。

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