ミラノ・コルティナ五輪第9日の14日(日本時間15日)、スピードスケート男子500メートルがミラノ・スピードスケート競技場で行われた。新濱立也(29)=高崎健康福祉大職=が34秒46で6位に入賞。

2025年4月の交通事故で顔面骨折の重傷を負った新濱は、驚異的な回復を見せ、妻でカーリング選手の吉田夕梨花(ロコ・ソラーレ)が見守る中で入賞を果たした。

【画像】【スケート】新濱立也が男子500m6位入賞 事故から復活、妻・吉田夕梨花も現地で見守る

新濱は34秒46で6位に入り、日本勢トップの成績を収めた。前回北京五輪では20位に沈んでおり、大きく順位を上げた。

2025年4月にトレーニング中の交通事故で顔面を骨折する重傷を負った新濱。顔の整復手術を受け、一時は五輪出場も危ぶまれたが、驚異的な回復力で復帰を果たした。得意の500メートルで入賞という結果を残した。

積極的な滑りを見せたが、メダルには届かなかった。それでも交通事故から約9か月での入賞は、復活の証となる。

現地で観戦していた妻の吉田は、レース後の新濱と熱い抱擁を交わした。カーリング女子の日本代表として今大会に出場中の吉田にとって、夫のレースを現地で見守るのは初めてのこととなった。

吉田は「お互いがシーズン中にレースを見る、日本代表のレースを見ることが多分初めてだった。本当によく戻ってきたなという思いと、ケガしないで滑りきってほしいという気持ち」と語り、涙を流した。

新濱も「ありがとう。出し切った」と妻への感謝を口にした。

2024年5月に結婚を発表した2人。夫婦でともに五輪の舞台に立ち、互いを支え合う姿は、多くの感動を呼んだ。吉田のカーリング女子日本代表は現在1勝3敗と苦戦中だが、夫の復活劇を力に変え、残り試合に臨む。

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前回北京五輪銅メダリストの森重航(25)=オカモトグループ=は34秒62で10位に終わり、2大会連続のメダル獲得はならなかった。

森重は「4年間積み上げてきたものが出し切れなかった。最初から攻め切るようにレースしてたが、うまくつながらなかった」と涙ながらに語り、「オリンピックの難しさを改めて知った。またもう4年間、頑張っていければ」と前を向いた。

倉坪克拓(24)=長野県競技力向上対策本部=は34秒85で19位だった。金メダルはジョーダン・ストルツ(米)が33秒77の五輪新記録で獲得し、1000メートルに続く2冠を達成した。

新濱の復活劇は、困難を乗り越える力の象徴として、多くの人々に勇気を与える結果となった。

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