ミラノ・コルティナ2026で唯一の新競技として、スキーマウンテニアリング(通称スキーモ)が採用された。雪山を舞台に登坂と滑降を組み合わせ、スピードと持久力を競う山岳スキーだ。

男女スプリントと混合リレーの3種目で、2月19日から初代王者が決定する。
スキーモの通称で知られるこの競技は、自然の雪山を登って滑るタイムを競う。最大の特徴は、リフトやゴンドラを一切使わず、自力で斜面を登る点だ。

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登りと滑りを繰り返す過酷競技
競技はスキーを装着した状態でスタート。登りでは板の裏にクライミングスキン(滑り止め)を貼り付けて斜面を駆け上がる。急斜面ではスキーを外してバックパックに装着し、ブーツで歩行。下りは再びスキーを履いて滑降する。
スプリント種目は1周約3分半。予選、準決勝、決勝で争われ、男女各18人が出場する。混合リレーは男女各1人のペアで、女子・男子・女子・男子の順に交代してコースを周回。レース時間は約30分から1時間だ。
登りと滑りの切り替え作業「トランジション」の速さが勝敗を分ける。

トップ選手は10秒以内でモード変更を完了。この技術の巧拙が、順位の入れ替わりを生む見どころとなっている。

欧州勢が金メダル争いの軸
発祥は欧州アルプス国境警備隊のトレーニングとされる。イタリア、フランス、スイス、スペインなど欧州勢が強豪だ。
女子ではフランスのエミリー・ハロップが有力候補。ワールドカップ総合優勝を4年連続で達成し、スプリント種目でも圧倒的な実績を誇る。男子はスペインのオリオル・カルドナ・コルが2023年世界王者として注目される。
混合リレーでは、ハロップとティボー・アンセルメのフランスペアが2025年世界選手権で連覇。地元イタリアも、ジュリア・ムラーダとニコロ・エルネスト・カンクリーニの強力コンビで表彰台を狙う。

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初代王者決定の歴史的瞬間
ミラノ大会で日本選手の出場はないが、歴史的な初代王者決定の瞬間を観戦できる。
競技は2月19日に男女スプリント、21日に混合リレーが行われる。会場はイタリア北部ボルミオのステルヴィオ・スキー場。

NHKとTVerで放送・配信される予定だ。自然と向き合いながら極限のスピードを競う新競技の幕開けに注目したい。

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