元日本代表FW久保裕也(32)が2026年3月3日、現役引退を発表した。自身の公式Instagram(@kuboyuya31)に日本語と英語でメッセージを投稿。

「熟考の末、プロサッカー選手としてのキャリアに一区切りをつける決断をしました」と、15年間のキャリアに静かな幕を下ろした。

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高校生でプロデビュー 代表定着を果たしたストライカー

京都の下部組織出身のストライカーで、高校3年生だった2011年4月にプロデビュー。左右両足からの正確なシュートを武器に、1年目からJ2で30戦10得点をマークした。天皇杯決勝でも得点を記録するなど、即戦力として存在感を示した。

ザッケローニ監督時代の2012年2月に「高校生A代表」として初招集。ハリルホジッチ監督体制下では起用機会が増え、代表定着を果たした。代表通算13試合2ゴールという数字は、その信頼の証だ。

欧州3クラブ、MLS挑戦 パイオニアが切り開いた道

2013年夏にスイス1部のヤングボーイズへ移籍し海外への挑戦をスタート。その後ヘント、ニュルンベルクと欧州のクラブを渡り歩き、2020年1月にFCシンシナティ入りでアメリカへ活躍の舞台を移した。

シンシナティではMLSレギュラーシーズン通算146試合15得点6アシストを記録。ボランチやサイドアタッカーも務めるなどプレーの幅を広げ、2023年にはMLSサポーターズ・シールドを制した。栄光の陰には試練もある。

2016年はリオ五輪派遣を容認されながらクラブ事情で大会直前に不参加。2018年W杯ロシア大会メンバーからも、監督交代の影響を受けて土壇場で外れた。それでも前を向き続けた姿は、多くのファンの記憶に刻まれている。

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感謝を胸に米国から新たな挑戦へ

引退に際して久保は「日本、ヨーロッパ、そしてアメリカでプレーする中で、本当にたくさんの出会いと経験に恵まれました」と語り、すべての出会いへの感謝を綴った。複数クラブからのオファーがあった中での決断だったという。

今後は米国を拠点に、第二の人生を歩み出す予定だ。「情熱を持って前に進んでいきます」という言葉通り、久保らしい歩みが続く。日本人選手が欧州を経由してMLSへ渡る道を切り開いたパイオニアの次章に注目だ。

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