中村悠平(35)=ヤクルト=が自身のInstagramに一文を刻んだ。
「この舞台のために全力で準備をしてきました。

持てる力を出し切って戦います」。
写真は東京ドーム、侍ジャパン全員集合。国際舞台に向けた静かな決意表明だった。

「この舞台のために全力で準備を」中村悠平 唯一の前回経験捕手が担う連覇への役割

3捕手の中で唯一前回WBCを知る男

今大会で選出された捕手は若月健矢(オリックス)、坂本誠志郎(阪神)、そして中村の3人だ。
3人の中でWBCを経験しているのは中村ただ1人。
経験を継承する立場を自覚した発言も多く、「僕が経験したことや気づいたことは2人に伝えてあげたいと思っています」と語っている。
チームを見渡しても、自身より年長の野手はほぼいない。
リーダーとしての役割は捕手としてのそれ以上に広い。
「合宿から決勝まで約1カ月しかない中でいいチームを作り上げるために、年長者としてプレー以外の部分でもチームを一つにできるよう頑張りたい」。
グラウンド内外でチームをまとめる覚悟が言葉からにじむ。

ピッチコム・新ルールへの向き合い方

今大会からはピッチクロックとピッチコムが導入される。
NPBでは使用しないピッチコムでのサイン伝達は、捕手にとって最も大きな変化の一つだ。


中村は正直に「違和感はあります」と明かしながら、「選ばれたキャッチャーやコーチたちとアイデアを出し合って、本番までに仕上げていきたいです」と前向きに語った。

【画像】【WBC2026】侍ジャパン初戦スタメン予想 山本由伸が先発 大谷翔平はDHで主砲に

決勝マスクの記憶と2連覇への誓い

前回2023年WBCの決勝、アメリカ戦でマスクをかぶり続けたのが中村だった。7投手をリードし、強力アメリカ打線を2点に封じた。
世界一の瞬間を最も近くで感じた捕手として、今大会への思いは人一倍強い。
「合宿から決勝まで約1カ月しかないなかでいいチームを作り上げるために」。
その言葉の重さは、世界一を知る者にしか持てない。経験を持ち、チームを整え、投手陣を引き出す。
扇の要が動くとき、侍ジャパンの2連覇が見えてくる。

編集部おすすめ