フィギュアスケートの長岡柚奈・森口澄士組(木下アカデミー)が3月11日、世界選手権2026(3月24~29日、チェコ・プラハ)に向けた公開練習を行った。三浦璃来・木原龍一組の出場辞退により、今大会は日本唯一のペアとして臨む。
【世界選手権2026】「ゆなすみ」が公開練習 世界選手権に向けて準備
ミラノ五輪の悔しさを力に
2月のミラノ・コルティナ冬季五輪。初の大舞台に立った2人だったが、ペアSPで19位に終わり、フリーへ進む上位16組に届かなかった。笑顔でリンクを降りたものの、その後の取材では涙がこらえきれなかった。
試合後、森口澄士はこう前を向いた。「ここで絶対に終わらない。もっといい演技ができるように突き進みたい」。今回の公開練習後にも「オリンピックでやりたかった演技を、リベンジとして出したい」と口にしており、五輪の無念を糧に着々と準備を重ねてきた。長岡柚奈も「世界選手権までは早くから準備できた」と調整の手応えを明かしている。
今季ここまでの歩みは着実だ。1月の四大陸選手権では銅メダルを獲得し、主要国際大会で初の表彰台に立った。プラハで臨む世界選手権は、その勢いをそのまま持ち込める条件がそろっている。
りくりゅう辞退で担う「日本ペアの看板」
今大会をめぐる状況は、直前になって大きく動いた。2月27日、日本スケート連盟はペアで金メダルを獲得した三浦璃来・木原龍一組の世界選手権辞退を発表。これにより「ゆなすみ」は、今大会を日本唯一のペアとして戦うことになる。
五輪後の世界選手権は、エネルギーを使い果たした選手の辞退や引退が重なり、例年より選手層が薄くなる傾向がある。今大会もその例外ではない。りくりゅうという最大の看板が不在となった今、ゆなすみが担う役割はより重くなった。
2025年の世界選手権は22位で幕を閉じた。それから1年、四大陸でメダルを獲得するまでに急成長を遂げた2人は、今や世界トップクラスへの挑戦権を持つペアへと変貌している。
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上位進出が来季枠に直結する一戦
今大会は「今シーズンの締めくくり」にとどまらない。世界選手権の成績が翌シーズンの日本ペア代表出場枠数に直結するからだ。上位進出は来季の出場枠を広げる重要な条件となる。
2枠あれば、来季以降のペア強化に向けた選択肢が大きく広がる。
「悔しい思いをしたけど、すぐに選手権があってよかった」と長岡は前を向く。質の高いリフトを武器に急成長を続ける若手ペア。プラハの氷でどんな演技を見せるか。「ゆなすみ」の新章が始まる。

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