FC町田ゼルビアが、クラブ初のアジア8強入りを果たした。10日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16第2戦が町田GIONスタジアムで行われ、江原FC(韓国)を1-0で下した。

2戦合計1-0での勝利。エースが序盤に負傷離脱するアクシデントに見舞われながらも、代役が決勝点をお膳立てし、守護神が後半の猛攻を封じた。4月にサウジアラビアで開催されるファイナルズ(準々決勝以降)への切符を、ホームの地でつかみ取った。

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エース相馬離脱の逆境で奪った決勝点
前半12分、試合は突然の暗転から始まった。攻撃の軸であるMF相馬勇紀が負傷した様子でピッチを後にした。今季J1百年構想リーグ4試合で3ゴール1アシストと好調を維持していただけに、チームにとっては痛恨のアクシデントだ。
だが、チームは崩れなかった。急きょ投入されたMFナ・サンホが、代役以上の仕事をやってのける。前半25分、ナ・サンホが左サイドから精度の高いクロスを供給。ファーサイドに走り込んだMF中村帆高(28)がヘッドで合わせると、ボールはゴールネットへと突き刺さった。第1戦(0-0)に続き、無失点で勝てば準々決勝進出という好条件のもとで奪った先制点。チームは逆境をはね返す形で、最も欲しい1点を前半のうちに手にした。

谷晃生の連続好セーブが後半の猛攻を封じる
1点リードで迎えた後半、江原FCは総力を挙げて同点を狙いにきた。町田が自陣に押し込まれる時間帯が続いたが、最後の一線は揺るがなかった。要所で立ちはだかったのはGK谷晃生(25)だ。鋭いシュートを連続で弾き、決定的な場面でも身体を投げ出して反応した。DFラインも組織を崩さず粘り強く体を張り続け、江原FCに2試合を通じてゴールを許さなかった。2試合連続クリーンシートという数字が、その堅固さを物語る。黒田剛監督が信条とする守り切って勝つスタイルが、アジアの大舞台でも完遂された90分間となった。

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J1初昇格から2年でたどり着いたアジア8強
2024年にJ1初昇格を果たした町田は、初年度3位という成績でACLE出場権を手にした。今大会が初のアジア挑戦となったが、グループステージは東地区首位で通過し、そのままラウンド16も突破してクラブ初のアジア8強に名を連ねた。J1初昇格から2年でのベスト8進出は、クラブにとって大きな歴史の一ページだ。
次なる舞台、ファイナルズは4月16~25日にサウジアラビアで集中開催される。東地区首位として中東の地に乗り込む町田は、西地区の強豪クラブとも相まみえることになる。

ここまで積み上げてきた守備の結束力と、苦境を乗り越えてきた経験が試される。黒田町田のアジア挑戦は、いよいよ正念場を迎える。
砂漠の地で、新たな歴史を刻めるか。Jリーグの新鋭が、アジアの頂点へ向かって駆け出した。

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