悲願には届かなかった。2026年2月20日(現地時間)、2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのスピードスケート女子1500メートルが行われ、高木美帆(31・TOKIOインカラミ)は1分55秒865で6位となった。

世界記録保持者として臨んだ本命種目だったが、2018年平昌、2022年北京に続く3大会連続メダルはならなかった。金メダルはアントワネット・ライプマ=デ・ヨング(オランダ)が1分54秒09で獲得した。

ラスト1周で失速 前半は上位ペース
最終15組でリンクに立った高木は、序盤から攻めた滑りを見せた。300~700メートル付近では全体でも上位のラップを刻み、1100メートル付近まで優勝争いに加わるペースを維持する展開となった。しかし最後の1周でラップタイムを32秒26まで落とし、順位を下げて6位でフィニッシュした。日本勢では、佐藤綾乃(ANA)が1分58秒36で22位、堀川桃香(富士急)が1分59秒33で26位だった。

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今大会3銅 通算メダル10個で日本女子最多
今大会の高木は、500メートル、1000メートル、団体パシュートで銅メダルを獲得。1500メートルを除く全出場種目でメダルを手にし、夏季大会を含む日本女子最多となる五輪通算10個のメダルに到達した。一方で、自身が保持する世界記録(1分49秒83)を持ちながら、五輪では同種目の頂点には届かなかった。バンクーバー大会から数えて4大会目、16年越しの挑戦は6位という結果に終わった。

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「挑戦はこの結果で終わった」レース後、高木はコーチと抱き合い涙を流した。ミックスゾーンでは冷静にレースを振り返った。

「長距離勢が強くなってきている中で、私にできるのは攻めることだと思った」終盤の失速についても言い訳はしなかった。「ミスではなく実力不足。自分の挑戦は、この結果で終わったんだなと感じている」「今は自分の言葉で表現するのは難しい。まだ整理はついていない」と語り、静かに競技場を後にした。

1500メートルへの思いを原動力に歩み続けた31歳。その姿は、次の世代へと受け継がれていく。

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