3月14日(土)、横浜スタジアムで行われたソフトバンクとのオープン戦終了後、横浜DeNAベイスターズ一筋13年間の現役生活に幕を閉じた三嶋一輝氏(35)の引退セレモニーが執り行われた。国指定難病「胸椎黄色靱帯骨化症」の手術から復活を遂げた右腕が、横浜のマウンドで最後の1球を投じた。

【画像】三嶋一輝、ハマスタで現役生活に幕

フラワースタンドが正面玄関に並ぶ 湯浅からも花が届く

横浜スタジアムの正面玄関には、相川亮二監督をはじめ、三浦大輔前監督やチームメート、母校・福岡工や法大の同期らから贈られたフラワースタンドがずらりと並んだ。その中には、同じく国指定難病「胸椎黄色靱帯骨化症」を乗り越えた阪神・湯浅京己投手から届いた花もあった。名札には「現役生活13年間お疲れさまでした」とのメッセージが記されており、球団の枠を超えた2人の絆を示すものとなった。セレモニーでは特別VTR上映と花束贈呈が行われた。

2022年の難病手術 翌年には一軍27試合で復活登板

試練が訪れたのは2022年1月。歩くこともつらく、足は上がらない。投げるたびに嘔吐した。診断結果は国指定の難病。医師から「競技復帰は難しいだろう」と告げられ、同8月には約5時間半の手術を受けた。それでも「諦めそうになった日はない。これからの選手たちのために頑張っていた」と後に振り返っている。
2023年には一軍27試合に登板し実戦復帰。

同じく難病を乗り越えた中日・福敬登とも交流を深め、福がヒーローインタビューで「三嶋さんのおかげで僕はここまで投げられるようになりました」と感謝を伝えると、翌日に三嶋も球団公式SNSで応答した。苦しみを共有した者同士の絆はファンの心を打った。

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「幸せな時間、生涯の宝物」 新たな道へ

引退にあたり、三嶋氏は球団を通じて「野球選手として様々なことを学ばせていただき、とても濃く、長かったと感じる13年間でした。横浜DeNAベイスターズで野球ができて、皆さまと出会えたことが私にとって幸せな時間であり、生涯の宝物です」とコメントした。
今後は福島レッドホープスで投手コーチを務める。NPB通算373試合、37勝34敗42セーブ56ホールド、防御率4.47。難病を乗り越えた経験を次の世代へ。三嶋一輝の第二章が、今始まる。

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