大会3日目を迎えるセンバツ2026(第98回選抜高校野球大会)。今日3月21日(土)の甲子園には、高校野球史に刻まれた伝説のカードが復活する。

2003年のセンバツで延長15回引き分け再試合、さらに翌日の再試合でも延長10回に及んだ——東洋大姫路(兵庫)と花咲徳栄(埼玉)が23年ぶりの1回戦を戦う。21世紀枠・高知農(高知)と日本文理(新潟)の戦い、そして13年ぶり出場の北照(北海道)と関東の強打線・専大松戸(千葉)の一戦も続く。3試合とも見どころ十分の第3日だ。

第3日の対戦カード一覧
第1試合 東洋大姫路(兵庫))- 花咲徳栄(埼玉
第2試合 高知農(高知)- 日本文理(新潟)
第3試合 北照(北海道)- 専大松戸(千葉)

【選抜高校野球2026】トーナメント表・組み合わせ一覧|注目カード解説

【最注目カード】東洋大姫路 - 花咲徳栄|23年越しの因縁、再び甲子園へ
2003年のセンバツ準々決勝。東洋大姫路と花咲徳栄は延長15回まで2ー2で決着がつかず引き分け再試合となり、翌日の再試合も延長10回に突入。東洋大姫路が6-5でサヨナラ勝ちを収めた。 2日間・合計25回に及ぶ激闘は、甲子園史に名を刻む伝説の一戦として語り継がれてきた。現在のナインたちは当時まだ生まれていない世代だが、その伝説は確かに受け継がれている。
そして23年の時を経て、今日の甲子園で両校は1回戦で再び相まみえる。歴史が重なるからこそ、このカードには単なる1回戦以上の重みがある。

東洋大姫路:堅守と投手力で接戦を制す
東洋大姫路は近畿大会で8強入りを果たし、2年連続10度目のセンバツ出場を果たした。昨秋の兵庫大会で3位からの選出で、3季連続の甲子園出場となる。


チームの特徴は投手力と守備力を軸にした「負けない野球」だ。秋季公式戦のチーム打率は.239と32校中29位に留まるが、1試合平均失点は全体平均と比較しても安定感を誇る。打ち勝つより最少失点で守り切るスタイルで、接戦をものにしてきた。
岡田監督は「打撃戦では勝てないが、僅差の展開では勝てる可能性が残されている」と投手陣の奮起に期待を示した。三上颯真(3年・左腕)を軸に、大野泰聖(2年)が投手陣を支える。主将・松本太翔(3年)は「相手に食らいつく姿勢が大切」と意気込みを語っており、粘り強さがチームの合言葉だ。

花咲徳栄:秋の関東準優勝・強打を武器に23年越しの雪辱へ
花咲徳栄は関東大会準優勝という結果で6年ぶり6回目のセンバツ出場を決めた。打力は今大会屈指の水準を誇る。秋季公式戦のチーム打率は全32校中11位、総得点82点は全体3位という数字が攻撃力の高さを示している。投手陣の柱は、エース・黒川凌大(3年)だ。奪三振数は全投手中4位タイの実力者で、1試合を通じて安定した投球を続けられる。
花咲徳栄・岩井監督は「なんかありそうだなと、においを感じていた」と23年前の激闘を振り返り、因縁の対決に並々ならぬ思いをのぞかせた。

また、東洋大姫路の主軸・渡邊裕太内野手(3年)と花咲徳栄のエース・黒川凌大、リードオフマン・岩井虹太郎内野手は中学の日本代表遠征で共にプレーした仲間でもある。敵として相対する今日の一戦に、個人的な意地もぶつかり合う。

この一戦のカギは「展開をどちらに持ち込めるか」だ。花咲徳栄にとっては中盤までに複数得点を奪い試合を優位に進めたい。一方の東洋大姫路は1点差ゲームに持ち込んだとき勝機が生まれる。黒川が長いイニングを投げ切れるか、それとも東洋大姫路の継投策が機能して僅差を守り切るか——試合展開の主導権争いが最大の見どころとなる。

その他の試合の見どころ

第2試合 高知農(高知)-日本文理(新潟)
高知農業はセンバツ初出場の21世紀枠選出校。部員3人から復活したドラマチックな道のりを歩んできた。明徳義塾と延長10回の接戦を演じるなど、秋の公式戦で大きな存在感を示した。エース・山下蒼生(2年)は昨秋に明徳義塾から10奪三振を奪った右腕で、スライダー・チェンジアップを制球よく使いこなす。1番・有光(2年)の出塁から山下の打点につなげるセンターラインの連携が得点の核心となる。
対する日本文理(新潟)はチーム打率全体7位の強打を誇り、攻撃力は本物だ。

12年ぶりの甲子園で強力打線をどこまで封じられるかが高知農の初勝利へのカギとなる。21世紀枠が強豪校に挑む高校野球ならではのドラマに注目だ。

第3試合 北照(北海道)-専大松戸(千葉)
開会式で選手宣誓を務めた北照主将・手代森煌斗の、今度は試合での奮闘に甲子園が沸く場面を期待したい。北照は「史上最低」と評されるほど苦しい時期からの快進撃で甲子園切符を掴み、総合力に磨きをかけて臨む。ナレッジ記載の注目選手・中谷嘉希(2年)は最速147キロの右腕で、秋季公式戦で防御率0.00を記録している。また畠山柊太(2年)は高打率を誇る打線の核だ。
一方の専大松戸は今大会屈指の打力を持つ。チーム打率は32校中堂々の1位、1試合平均得点も全体4位の破壊力だ。捕手ながら高打率を記録した吉岡伸太朗(2年)が打線を牽引し、エース・小林冠太(1年)は安定した投球を見せる。投打のかみ合い具合が勝負を左右する一戦だ。

【動画】第98回選抜高校野球 注目野手を紹介!【選抜高校野球2026】

まとめ
第3日は「伝説の再戦」を筆頭に、21世紀枠の初出場校から関東の強打線まで個性豊かな6校が今日も甲子園に集う。東洋大姫路ーの伝統の一戦は選抜高校野球の醍醐味が凝縮された好カードだ。

今日の結果次第で2回戦の組み合わせも見えてくる。第3日も目を離せない。

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