クラブ初、いやJリーグ初とも言うべき流鏑馬(やぶさめ)による「始弓式」が3月22日、国立競技場(MUFGスタジアム)で幕を開ける。川崎フロンターレが横浜F・マリノスと対戦する明治安田J1百年構想リーグ第8節。
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午年だから「始弓式」 遊び心の真骨頂
今年が午(うま)年であることから、通常の始球式ではなく「始弓式」として流鏑馬演武を実施する企画が誕生した。発想はシンプルで痛快だ。サッカーの試合前に馬が走り、矢が放たれる。そのシュールさこそ、フロンターレが長年育ててきた"遊び心"の象徴である。
流鏑馬で用いる和式馬具はすでに製造技術が絶えており、江戸時代に作られた骨董品を修繕しながら使い続けているという。歴史とエンターテインメントが国立競技場のトラックで交差する、稀有な光景だ。
1か月の特訓 ふろん太が大役に挑む
キックオフ直前、バックスタンドのトラックにて大日本弓馬会の協力のもと流鏑馬演武が披露される。担うのは、川崎フロンターレのマスコット・ふろん太だ。
この国立の舞台に向け、ふろん太は約1か月にわたって練習を積み重ねてきた。「たくさん協力してくれたみんなの思いを背負って始弓式に臨みたい。結果にこだわり、皆さんの期待に応えたい」と語っている。
クラブ創立30周年の記念シーズンを迎えた2026年。その節目の一戦で放たれるひと矢が、チームに何をもたらすか。
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「フロンターレ牧場」も同日開催 国立が川崎色に染まる
試合の盛り上がりはピッチ内にとどまらない。当日は川崎市内唯一の牧場である「福田牧場」と連携し、場外の明治公園にて「フロンターレ牧場」イベントも展開される。
流鏑馬に使われる木馬の和鞍に乗る体験ブースのほか、川崎競馬とのコラボによる大ガラポン抽選会など多彩な催しが用意されている。ファミリーからコアサポーターまで、あらゆる層が楽しめる空間が国立の周辺に広がる。
川崎Fにとって、新国立での初のホームゲームとなるこの一戦。試合前のふろん太の一矢が、等々力を離れた"出張国立"に集まったサポーターの心に火をつける。

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