2月28日、バンテリンドームで行われたラグザス侍ジャパンシリーズ2026壮行試合(中日3-7侍ジャパン)で、中日・辻本倫太郎内野手(24)がプロ初本塁打を放った。昨季沢村賞の伊藤大海投手(日本ハム)から左中間テラス席へ運んだ一発は、新設「ホームランウイング」へのチーム1号でもある。
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追い込まれる前の積極打席が生んだ一打
1点を追う3回先頭の打席。真ん中へ入った2球目を振り抜くと、打球は高々と上がり、左中間テラス席へ飛び込んだ。前日27日はベンチスタートだったが、スタメン起用に第1打席で応えてみせた。
「制球のいい投手なので、追い込まれる前にと手を出しました」と振り返った辻本。2年連続最多勝を誇る日本代表のエースを相手に、失投を逃さない判断力が歴史的なアーチを生んだ。
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「去年ならフェンス直撃」 新設テラスが引き寄せた初弾
あの打球について、辻本はこう笑った。「去年だったらフェンス直撃か左飛だったので」。2026年から新設された「ホームランウイング」がなければ、この打球は記録に残らなかったかもしれない。
仙台大から2023年ドラフト3位で入団し、プロ1・2年目は代走や守備固めで出場機会を積み上げてきた。公式戦での本塁打はゼロ。それだけに、新設テラスが引き寄せた初弾の価値は大きい。
29試合。3年目のバットが証明した開幕への意地
29試合。昨季の辻本が一軍で立った試合数だ。守備固めや代走が中心で、打率.132に終わった。3年目の今季、守備だけでない選手として開幕1軍の座をつかみにいく。
井上一樹監督(54)はキャンプを総括する場面で辻本の名前を挙げ「必死だな」と評価。そして壮行試合でのプロ初弾に「誰にでもチャンスがあると証明する本塁打だね」と冗談交じりに称えた。
「1年通してチームの勝利に貢献できるように」。打球に込めた言葉は、開幕に向けた宣言だ。3年目の辻本倫太郎が、いよいよ動き出した。

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