清水エスパルスは、3月22日、明治安田J1百年構想リーグ地域リーグラウンド(WEST)第8節、ホームIAIスタジアム日本平でサンフレッチェ広島と対戦し3-1で快勝した。チーム最年長・DF吉田豊(36)がJ公式戦5年ぶりのゴールで先制点を奪い、リーグ戦3連勝を達成。

ホームに詰めかけたサポーターへ、待望の90分勝利を届けた。

【画像】最年長36歳・吉田豊が5年ぶりゴール 清水が広島に3-1で3連勝

吉田豊が左足一閃 魂の先制弾

先制点が生まれたのは前半19分だった。清水が波状攻撃を仕掛ける中、北川航也がボックス内でシュートを放つが広島の身体を張った守備に阻まれる。こぼれ球に飛び込んだのが吉田だ。ボックス左角付近から左足を力強く振り抜いた強烈な一撃は、相手DFに当たりながらもゴールへと吸い込まれた。

J公式戦5年ぶりの得点。喜びが爆発するのは当然だった。吉田はゴール後、両腕を激しく振り回すパフォーマンスでスタンドに駆け寄った。試合後のインタビューで「決めた瞬間、何をやったらいいのかなと思ったら、もうこんなふうに(両腕を振り回す)やってましたね」と振り返り、「それだけ嬉しかったってことです」と満面の笑みを見せた。2013年のプロ初ゴール時には「阿波踊りみたいなのをやった」と本人が回想するほど、守備職人にとってゴールは格別の瞬間だ。

前半2発でゲームを掌握 連勝街道を突き進む

先制からわずか2分後の21分、今度はFWオセフンが広島GK大迫敬介に対してプレッシャーをかけ、ボールを奪ってそのまま押し込んだ。前半を2-0でリードした清水は後半21分、FW北川航也がゴールを追加してダメ押し。

広島はジャーメイン良が1点を返したが反撃はそこまでで、清水が3-1でゲームをクローズした。

直近4試合はPK戦が続いていた清水にとって、第3節・ヴィッセル神戸戦(1-0)以来となる90分間での完勝だ。第6節・ファジアーノ岡山戦、第7節・アビスパ福岡戦のPK戦勝利に続き、これでリーグ戦3連勝。「ここ数試合、ハラハラさせるような試合ばかりを見せてしまった」と吉田は反省の色を率直に認めつつも、「このホームで今日、魂こもったプレーをみんなやってくれたと思う。その3を届けられて良かった」と安堵した。

【画像】【川崎F】ふろん太が国立で「始弓式」 Jリーグ初の流鏑馬演武、1か月の特訓を披露

最年長36歳の意地 全試合フル出場

注目は36歳という年齢でチームを引っ張り続けている点だ。3連戦の中フル出場し、サイドバックとして守備の軸を担ってきた吉田は、今季もチームの最年長として存在感を示す。吉田監督からも「チームのためにピッチの中だけではなく、ムードメーカーとしても、プロとして若い選手にとって手本になる選手だと思う。」と厚い信頼が寄せられている。「皆さんに、熱いプレーと勝点3をっていう気持ちでやってます」。その言葉が今日、一発のゴールとなって結実した。

名古屋グランパスを経て2023年に9年ぶりに古巣へ復帰した吉田にとって、エスパルスは特別な場所だ。「一度離れたからこそ分かる良さもある。

大切なチームだし、できることなら一生居たい」と語ってきた男が、地元・静岡の日本平で放った今季最高の一発。3連勝の勢いに乗る清水の次節も、36歳の背番号28から目が離せない。

編集部おすすめ