春のスプリントG1が幕を開ける。3月29日(日)、中京競馬場で第56回高松宮記念(G1・芝1200m)が行われる。
3年連続2着の牝馬が最後の挑戦
見逃せないのはナムラクレア(牝7歳・栗東・長谷川浩大厩舎)のラストランだ。2023年から2025年まで、この舞台で3年連続2着。さらにスプリンターズSでも3年連続3着と、スプリントG1の表彰台に立ち続けながらも頂点には届かない日々が続いた。2023年は荒れ馬場でファストフォースに1馬身、2024年はマッドクールにアタマ差、2025年はサトノレーヴに3/4馬身差。毎年あと一歩のところで悔し涙を重ねてきた。
前走の2025年阪神カップでは、メンバー最速の末脚でG1馬ルガルに迫ったが、ハナ差の2着で惜敗。7歳を迎えた今もその能力に衰えはない。管理する長谷川浩大調教師と奈村睦弘オーナーとの協議の末、今回の高松宮記念での引退が決まった。
浜中俊との再コンビ 2年前の雪辱へ
注目は、鞍上の浜中俊騎手とのコンビ復活だ。ナムラクレアと浜中騎手は2021年の小倉2歳Sから長きにわたってコンビを組み続け、重賞を共に勝ってきた。その後、鞍上はルメール騎手に替わったが、ラストランにあたって浜中騎手が戻ってくることを2月14日に長谷川調教師が明かした。2024年キーンランドC以来の約1年7ヶ月ぶりのタッグとなる。
さらに2年前の2024年高松宮記念でも浜中騎手が手綱を取り、マッドクールにアタマ差の2着と涙をのんでいる。その悔しさを知る男が、この馬の最後の走りを導く。引退が決まった馬と長年の相棒が最後の戦場へ向かう—この舞台ならではの物語が、スタンドの視線を一点に集めるはずだ。
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連覇狙うサトノレーヴ 実力馬が集結
迎え撃つのは昨年の覇者・サトノレーヴ(牡7歳・美浦・堀宣行厩舎)だ。2025年の高松宮記念でG1初制覇を飾り、最優秀スプリンターに輝いた。今年はC.ルメール騎手を新たな相棒に連覇を狙う。
ほかにも昨年のスプリンターズS勝ち馬ウインカーネリアン、2023年スプリンターズS覇者ママコチャ、昨年のNHKマイル勝ち馬パンジャタワーなど実力馬が顔を揃えた。22頭が登録した第56回、春G1の幕開けにふさわしい布陣だ。
3年間、あと一歩に泣き続けた女傑がついに涙を拭う日が来るのか。中京の芝1200mに全ての答えが出る。

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