303日が、区切りを迎えた。元IBF世界ミニマム級王者の重岡銀次朗さん(26)が2026年3月25日に退院した。
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緊急手術から退院まで303日の軌跡
出発点は2025年5月24日だった。IBF世界ミニマム級タイトルマッチの試合後、銀次朗さんは意識を失い、急性右硬膜下血腫のための緊急開頭手術を受けた。日本ボクシングコミッションが公表し、ライセンスは自動失効となった。
その後、同年8月に熊本県内の病院へ転院。9月には一般病棟から回復期病棟へ移り、本格的なリハビリが始まった。退院は一度延期を経ている。2026年2月には、退院後に利用するリハビリやデイサービスに行政の許可が必要だったために、時期が3月末へずれ込んだことが伝えられていた。そして3月25日、303日ぶりに病院を出た。
「泣いた分、あとは笑わせてもらいます」
退院当日、優大さんは車椅子に座る銀次朗さんらとの写真をInstagramに投稿した。「弟、銀次朗は303日の入院生活を経て退院しました」と書き出し、「ぼんやり見える幸せな未来を想像しながら今日まで突っ走った。泣いた分、あとは笑わせてもらいます」とつづった。
退院後の生活も、すでに動いている。嚥下食(えんげしょく)への対応やトイレのサポートなど、介護の現実にも向き合う姿を率直に発信。「現実が突きつけられてます。それでも幸せです」という言葉が、その覚悟を伝える。
引退・結婚・カフェ開業 弟のそばで整えた環境
優大さんはこの1年近く、銀次朗さんのために自らの人生を動かし続けてきた。2025年8月の現役引退がその始まりだ。9月に結婚を発表し、2026年2月には第1子となる女児の誕生も報告。同月24日には「銀次朗の居場所を作りたい」として、熊本市内にカフェ「Shinonome coffee」をオープンした。退院を見据えた環境づくりが、着々と進んでいた。
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兄弟の第二章は、ここから始まる。

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