第98回選抜高校野球大会(センバツ2026)は3月27日に準々決勝4試合を迎える。ベスト8に名を連ねた8校には、ドラフト候補(プロ野球の新人選手選択会議の上位指名が見込まれる選手)からたたき上げの完投型まで、個性豊かな投手がそろった。

本記事では、8強の主要投手のデータを横断的に比較。各投手の持ち味を読み解いた。

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準々決勝 全4カードの対戦表

第1試合・中京大中京(愛知)ー 八戸学院光星(青森)
注目選手:太田匠哉、北口晃大

第2試合・智弁学園(奈良)ー 花咲徳栄(埼玉)
注目選手:杉本真滉、黒川凌大

第3試合・専大松戸(千葉)ー 山梨学院(山梨)
注目選手:門倉昂大、檜垣瑠輝斗

第4試合・英明(香川)ー 大阪桐蔭(大阪)
注目選手:冨岡琥希、吉岡貫介

◆杉本真滉(智弁学園)~最速149キロのプロ注目左腕~

プロ球団はどう見た?スカウトが注目する「杉本の武器」

杉本真滉は最速149キロを誇る本格派の左腕投手だ。秋季大会の段階からオリックスやロッテなど4球団のスカウトが視察に訪れた。奈良大会の2回戦では18奪三振で完封しており、秋季公式戦の奪三振数は68個で全出場投手の中で2位に入る。

杉本は2回戦の神村学園戦で延長10回を143球で投げ抜き、1失点完投で8強進出を果たした。左腕から繰り出す角度のあるストレートと、鋭く変化するスライダーの組み合わせが最大の武器である。

◆吉岡貫介(大阪桐蔭)~153キロ右腕の制球が鍵~

153キロの威力と7四球の課題 制球修正が準々決勝の鍵

吉岡貫介は大阪桐蔭のエースを務める最速153キロの右腕だ。2回戦の三重戦では152キロを計測した。複数球団のスカウトが視察に訪れている。

ただし2回戦では7四球と制球が安定しなかった。最速級のストレートを持ちながらも、甲子園独特のマウンドへの対応が課題として浮上した試合でもあった。5回途中で降板し、後続の投手陣がリードを守り切って延長10回の辛勝を収めている。準々決勝では制球面の修正がどこまで進んでいるかが焦点となる。

◆門倉昂大(専大松戸)~145キロ完封の急成長右腕~

神宮王者を4安打完封 持丸監督のアドバイスで急成長

門倉昂大は専大松戸の右腕投手だ。2回戦の九州国際大付戦で4安打完封を果たし、神宮大会王者を封じた。最速145キロのストレートを軸に、持丸監督のアドバイスで急成長を遂げた投手である。

専大松戸は1年生の小林冠太も32回2/3を投げ、防御率0.83を記録する実力派だ。門倉と小林の二枚看板(2人のエースで試合をつなぐ継投体制)が準々決勝でも機能するかが注目される。

◆北口晃大(八戸学院光星)~秋季51奪三振のエース右腕~

秋季51奪三振+四死球率0.19 制球力が光るエース右腕

北口晃大は八戸学院光星のエースを務める大型右腕だ。秋季公式戦では52回を投げ、51奪三振を記録した。四死球の少なさも光り、9イニングあたりの四死球は0.19と制球力の高さを示している。

14年ぶりの8強進出を果たした八戸学院光星の原動力である北口は、2回戦の滋賀学園戦でもチームの逃げ切りに貢献した。準々決勝ではセンバツ最多33回出場の中京大中京と対戦する。

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準々決勝の展望とまとめ

第2試合の智弁学園と花咲徳栄の一戦は、149キロ左腕の杉本と完投型エースの黒川凌大が登板する見込みだ。秋季大会の成績では両校とも安定した戦いぶりを見せており、接戦となる展開も十分に考えられる。

第3試合では、神宮大会王者・九州国際大付を完封した門倉を擁する専大松戸と、菰田陽生の左手首骨折で主力を欠く山梨学院が対戦する。山梨学院は2回戦を全員野球で勝ち上がっており、投手の檜垣瑠輝斗が先発する見込みだ。

第4試合は、変則的な継投策を持ち味とする英明と、153キロ右腕の吉岡、192cmで2年生左腕の川本晴大を擁する大阪桐蔭の一戦である。吉岡の制球面の修正がどこまで進んだかが焦点となる。

準々決勝の全4試合はSPORTS BULLの「センバツLIVE!」で無料ライブ配信中だ。各投手のデータに注目しながら観戦を楽しんでほしい。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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