犬に無駄吠えは存在しないって本当？
「犬に無駄吠えは存在しない」と言っても過言ではありません。犬が吠えるということには、必ず理由があるからです。
犬が吠えていると、人間は「うるさいな」「迷惑だな」「困るな」「静かにしてほしいな」「しつけができていないんだな」などと感じることがあります。
犬が執拗に鳴いてしまう理由
1.飼い主の気を惹きたいから
犬が執拗に鳴いてしまうのは、飼い主の気を惹きたいからです。
犬は言葉を使う代わりに鳴きます。小さく鳴くときもあれば大きく鳴くときもあります。静かにしてほしいとき、集中したいとき、無駄吠えだと感じることがあります。
鳴くことで、「飼い主に気づいてほしい」「飼い主に構ってほしい」「飼い主に甘えたい」などの気持ちを表現しているのです。
2.分離不安がある
犬が執拗に鳴いてしまうのは、分離不安があるからです。
飼い主の姿が見えなくなってしまうと鳴いてしまいます。ベランダに洗濯物を干しているとき、トイレやお風呂に入っているとき、鳴いてしまうことがあります。
お留守番中、鳴き疲れてしまうまで鳴いてしまう犬もいます。「分離不安症」という心の病気である可能性があるため、動物病院で診察を受けることをおすすめします。
3.ストレスを発散したい
犬が執拗に鳴いてしまうのは、ストレスを発散したいからです。
退屈でストレスを感じているとき、鳴くことで発散しようとします。運動不足によるストレスがあるときにも、あり余ったエネルギーとストレスを発散させたくて鳴くことがあります。
動物病院やトリミングサロンから自宅に戻ったとき、ストレスを発散するために鳴いたり暴れたりすることがあります。
4.要求したいことがある
犬が執拗に鳴いてしまうのは、要求したいことがあるからです。
お散歩に行きたい、抱っこしてほしい、ごはんやおやつがほしい、一緒に遊んでほしいなど、要求したいことは様々にあります。
以前、鳴いて要求したとき、その要求が通った経験があるのでしょう。執拗に鳴くことで要求が通る、と間違った学習をさせてしまった可能性があります。
飼い主が勘違いしがちな対処法
大きな声で叱ること
大きな声で叱るのは間違った対処法です。犬の不安やストレスを高めてしまったり、興奮を煽ってしまったりし、さらに吠える原因になってしまうことがあります。
罰を与えること
犬が執拗に鳴いたとき、「ここに入ってなさい！」「そこで反省しなさい！」と、ケージに閉じ込めるなどの罰を与えることは、間違った対処法です。
罰を与える必要のないことです。そして、ケージは犬にとって安心できる場所でなければなりません。
無理やり口を押さえる
犬が吠えることをやめないとき、無理やり口を押さえるのは、間違った対処法です。
犬が口の中や舌を噛んで怪我をしてしまう恐れがあります。興奮したり、パニックになったりし、思わず飼い主の手を噛んでしまう恐れがあります。
まとめ
犬が執拗に鳴いてしまう理由を4つ解説しました。
- 飼い主の気を惹きたいから
- 分離不安がある
- ストレスを発散したい
- 要求したいことがある
愛犬が激しく吠えてしまうとき、注意しても吠え続けてしまうとき、執拗に鳴いてしまうときは、その理由をよく探ってみましょう。
犬が吠えることには必ず理由があります。理由が分かれば、犬を苦しめることなく、適切な対処をしてあげることができます。
犬を落ち着かせたいときは、冷静な堂々とした声で「おすわり」と言ってみてください。アイコンタクトが大事です。
