犬の睡眠中に考えられるリスク4つ 具体的な危険性や必ずチェックすべきことまで
抱きしめられて寝ている犬

犬の睡眠中に考えられるリスク4つ

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1.怪我

犬は1日の多くの時間を眠って過ごします。自分のベッドやケージで寝るときもあれば、飼い主さんが動き回っているリビングや玄関などで眠り込んでいるときもあるでしょう。

安心できる自宅だからこそ、様々な場所で完全にリラックスして眠っているのですが、そのせいで思わぬ怪我をすることもあるので注意してください。

寝ていることに気がつかず、飼い主さんや他のペットなどに踏まれてしまうことがあります。多くは大きなトラブルにはつながらないと思いますが、足や尻尾を踏まれて怪我をすることもめずらしいことではありません。

また、飼い主さんと一緒のベッドや布団で眠っている場合、寝返りをした飼い主さんに踏まれて窒息状態になったりベッドから落下したりといった事故も起こりえます。

2.呼吸困難

近年、人間の睡眠中に呼吸不全になる「睡眠時無呼吸症候群」が広く知られるようになっていますが、それと同様のトラブルが犬にも起こるとされています。

寝ているときの姿勢や呼吸器の不調、肥満などが原因で呼吸不全に陥ることがあるのです。

特に気道が狭くなりやすい老犬や肥満気味の犬、短頭犬種に起こりやすいトラブルで、大きないびきや瞬間的な呼吸停止などの症状があわせて見られます。

急にいびきがひどくなったときなどは、鼻腔に腫瘍ができていたり、感染がある場合などもあるので気になったときは動物病院で相談してみてください。

3.低温やけど

犬は季節に応じて心地よく眠れる場所を見つけるのがとても得意です。

寒い時期には日が良く当たる場所やストーブの前、こたつなどあたたかな場所で眠ることも多いと思います。

それらの場所はぬくぬくと気持ちよく眠れると思いますが、同じ場所で長時間過ごしていると「低温やけど」を起こすことがあるので注意しましょう。

低温やけどは45~60度程度の熱源に数時間触れていると起こるとされているため、ホットカーペットや床暖房、こたつなどで長い時間寝ているとそのリスクがあります。

犬は人間の1/4程度しか皮膚の厚みがないため、皮下組織に熱が届くのも早いと考えられます。人間は6時間程度の接触で低温やけどに至るとされていますが、犬の場合はそれよりも早いことが予想されます。

4.けいれん発作

犬が寝ているとき、ムニャムニャと寝言を言っていたり、まるで夢を見ているかのように足をバタつかせたりすることがあります。

それは微笑ましい光景ではありますが、中には思わぬ病気が原因で起こっていることもあるので注意してください。

ピクピクと体が動いているのが実はけいれん発作であったり、寝言だと思っていたら痛みを耐えている声だったりということがあるのです。

基本的に心配ない場合が多いと思いますが、普段とは違う様子や起きてからもぼんやりしている様子が見られる場合はしっかりと観察するようにしてください。

心配な場合は、寝ている犬の様子を撮影したうえで、かかりつけの動物病院で相談してみるといいでしょう。

犬の睡眠時にチェックすべきこと

犬の睡眠中に考えられるリスク4つ 具体的な危険性や必ずチェックすべきことまで
寝ているレトリバー

犬の睡眠中に起こるトラブルやリスクを避けるためには、睡眠環境をきちんと整えることとこまめに愛犬の様子を観察することが大切です。

事故や怪我などを防ぐためには、飼い主さんと寝ること自体を避けたり、高さのあるベッドではなく布団で寝たり落下防止用の柵をつけたりするといいでしょう。

すぐそばで眠るとしても、できれば犬用ベッドやケージを利用して安全を確保できるとベストです。

また、低温やけどなどを防ぐためには、こたつやホットカーペットで長時間寝ることがないように管理する必要があります。

人間よりもやけどのリスクが高いと考え、こまめに様子を確認するようにしてください。

さらに、病気による睡眠中の異変として、大きないびきやけいれんが見られることもあるので、気になる様子があれば動物病院で相談するようにしましょう。

まとめ

犬の睡眠中に考えられるリスク4つ 具体的な危険性や必ずチェックすべきことまで
あくびしている子犬

犬は1日の多くの時間を眠って過ごします。

心身を休めてリラックスしている状態だと思いますが、睡眠中は思わぬトラブルが起こる可能性もあるということを忘れないようにしましょう。

睡眠環境を整えて、愛犬が心地よく安全に眠れるようにしっかりと様子を見守ってあげてくださいね。

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