
米倉涼子「ドクターX」視聴率20%超え連発!人気の理由は”水戸黄門”っぽさ?
3日に放送された、テレビ朝日の人気ドラマ「ドクターX~外科医大門未知子~」の視聴率が21.3%を記録した。第4弾に突入した人気シリーズだが、なぜこれほどまでに幅広い層から支持されるのだろうか。人気の理由やテレ朝のウマい戦略、マンネリ展開に対する賛否など、「ドクターX」に関する情報をまとめてみた。
米倉涼子主演「ドクターX」第4弾 視聴率も失敗いたしません!
3日に放送された米倉涼子主演ドラマ「ドクターX~外科医大門未知子~」の第4話の視聴率が、21.3%を記録した。現在4回目まで放送されているシリーズ第4弾で3回目の大台を超え、相変わらずの絶好調である。
女優の米倉涼子さん主演の人気医療ドラマ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系、木曜午後9時)の第4話が3日に放送され、平均視聴率は21.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録したことが分かった。瞬間最高視聴率は終了間際の午後9時51分で23.7%だった。
ドクターX:第4話も視聴率21.3.%と2週連続大台で好調キープ 瞬間最高は23.7%‐まんたんウェブ
大門未知子は現代版・水戸黄門!?マンネリ展開は賛否両論
2012年に開始した「ドクターX」は、「絶対に失敗しない」フリーランス外科医・大門未知子が、派遣先の大学病院の覇権争いに巻き込まれつつ、見事な手術で次々に患者を救っていくという痛快なストーリー。
毎回飛び出す「私、失敗しないので」「いたしません」「御意」といった“名台詞”も視聴者の楽しみのひとつである。
とはいえ、ほぼ1話完結で、毎度同じ展開を繰り返しているため「現代の水戸黄門」などと揶揄され、「飽きた」と一蹴されることもしばしば。
ドクターX また、始まったんだ
— モモ現場一筋… (@kabuki1187) 2016年10月20日
もう、飽きたな
同じようなパターンで#ドクターX
しかし、その安定感こそが日本人の心をギュッと掴み、高視聴率をキープしているのだろう。
#ドクターX 安定の大門未知子。もうどんな難病でも絶対失敗しないのわかってるから気楽に見られる。毎回同じなのになんか面白い。今期はピン子の登場か(笑)吉田鋼太郎が霞む(笑)頑張れ、鋼太郎さん!瀧藤さんの雑誌の表紙、いじってるだろーって話してるシーン好き(笑)#ドラマ受け
— つぶこ (@after_check) 2016年10月21日
ドラマ内の随所に時事や風刺などの小ネタを挟むことでも話題を呼ぶ同ドラマ。そちらを楽しみにする人も多いようだ。
Doctor-Xの再放送の鈴木浩介のお芝居が、あの伝説の野々村議員に似過ぎてる。笑#ドクターX pic.twitter.com/5fw2ttqxmK
— おかだはるるん (@harurunOKD) 2016年6月21日
ようやくドクターX第1話見れた『世界で一つだけの骨』SMAPネタ満載(笑)テレ朝さん、ありがとうございます『ネットのデマのほうが真実ってことあるよね』その通り。そして『世界に一つだけの花』歴代5位に #ドクターX #世界に一つだけの花購買運動 #SMAPへ花束を pic.twitter.com/rJe429b1A1
— オガ『G戦士SMAP』RESPECT (@itaru32giants) 2016年11月1日
ドクターXおもろい。
— グリコ (@glicoxxxx) 2016年10月27日
内容がというより小ネタが。
飽きさせない豪華な悪役たち 西田敏行、内田有紀、遠藤憲一、吉田鋼太郎など大物キャストが勢ぞろい
ドクターXといえばキャストの大物っぷりにも度肝を抜かれる。
岸部一徳、橋爪功、ビートたけし、伊東四朗、西田敏行、古田新太、北大路欣也、遠藤憲一、生瀬勝久、吉田鋼太郎、滝藤賢一、勝村政信、鈴木浩介……これまでに出演した俳優陣を羅列してみるだけでもすごいメンツである。
日本を代表するベテラン俳優たちの演技合戦は、ドクターXの礎を支えているといっても過言ではないだろう。
ある意味ドクターXで一番出世してる蛭間
— T.K.X.失敗しないので (@TKX08446262) 2016年6月20日
シーズン2 帝都大学附属病院外科統括部長
シーズン3 西京大学病院長
SP 国立高度医療センター総長
絶対改心しない悪徳医師だけど西田さんが演じると憎めない。悪ハマちゃん的な。 #ドクターX pic.twitter.com/O0e00t4lhk
海老ちゃん、戻ってくるってよ(∩´∀`)∩ワーイ
— yucca☆ (@yucca_galaxy) 2016年11月3日
#ドクターX pic.twitter.com/DNZr7OxLpo
とはいえあまりにも渋い。渋すぎるキャスト陣の中にいるからこそ、主演の米倉涼子と、その相棒のような存在である麻酔科医・城之内博美を演じる内田有紀の華やかさが際立つ。
今シリーズ第3話で放送された、二人の「入浴お色気シーン」に、視聴者からは歓喜の声が沸いた。
今週、ドクターXで米倉涼子と内田有紀が銭湯ダブル入浴シーンが今週のベストショットだな(笑)#よるぱ pic.twitter.com/YmiIHqpFs2
— ドクターミカラム (@mujack4) 2016年10月30日
テレ朝の「ドクターX」戦略がスゴい 日本シリーズの試合時間変更も
10%取れれば御の字と言われている昨今のドラマ業界で、安定して20%前後の数字を取れる「ドクターX」は、まさにテレ朝の“ドル箱”だ。それゆえ、年間視聴率3冠を目指す同局の本作品に対する執念は並ではない。
日本シリーズ第5戦の放送権を獲得していたが、その日は「ドクターX」3話の放送日。試合延長などで放送を中止したくない同局は、なんと試合の開始時間を30分繰り上げたのだ。
米倉涼子スゲー!!!
— りんりん@11/10、11、13侍J参戦 (@zxblackrxww1018) 2016年10月27日
大門未知子の「ドクターX」を
野球中継延長で後ろにずらしたくないため、30分早めた日本シリーズ第5戦。#日本シリーズ#ドクターX#私、失敗しないので pic.twitter.com/PDUGsAeg9k
国民的スポーツの野球をも巻き込む形となったが、それが功を奏したのか。結局「ドクターX」の放送開始時間は50分遅れたものの、視聴率は今シーズン最高タイの24.3%をマークした。
女優の米倉涼子が主演するテレビ朝日系ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(毎週木曜 後9:00)の第3話が27日、プロ野球中継延長のため50分遅れで放送され、番組平均視聴率24.3%を記録したことが28日、わかった(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)。同局によると、直前まで放送していた『SMBC日本シリーズ第5戦』(日本ハムが西川遥輝内野手の満塁ホームランで5x対1のサヨナラ勝ち)で盛り上がった勢いをそのまま引き継ぐ形で、『ドクターX』としても今シーズンの最高記録を更新した。
米倉涼子主演『ドクターX』第3話は24.3% 満塁ホームランが後押し‐ORICON STYLE
また、10月13日にはLINEスタンプの販売が開始されたり、池袋PARCOにて「ドクターX展」(10月27日~11月8日)も開催するなどドラマ以外でのファンとの接点も増やしている。こうしたファン心理を絶妙に突く戦略も、“固定客”の安定につながっている要因の一つといえるだろう。

第3弾で終了予定だった?「ドクターX」シリーズは続くのか
スペシャルドラマを挟み、ついに第4弾に突入した「ドクターX」だが、今後も第5弾、6弾……と続いていくのだろうか。
前シリーズの第3弾では、大門のマネージャー兼師匠でもある、岸部一徳演じる神原晶の大掛かりな手術で感動を呼び、クライマックス感を醸し出していた。そのため「もうシリーズは続かないのでは?」と噂されていたのだ。
また、一部では固定のイメージが定着してしまうことを恐れ、米倉が続編を拒否しているとの報道も。
だが最近の米倉の発言からは、今後も大門未知子を演じることに意欲がうかがえる。
今後の目標について質問されると「まだまだ、大門未知子としても頑張っていきたいですけど、以前に『シカゴ』をやらせてもらいましたが、またミュージカルに挑戦してみたいとも思います」とにっこり。
‐ORICON STYLE
しかしドクターXの脚本家・中園ミホは、2018年のNHK大河ドラマ「西郷どん」を担当することが決定している。回によって脚本家を交代する形式を取っているが、生みの親である中園が一度も携わらないということは難しいだろう。続編があるとしても来年、再来年は“お休み”かもしれない。