「BOOKSTAND」記事一覧
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日本は睡眠不調の割合が世界一! 幸福度にも直結する「人生の快眠スキル」はどう手に入れる?
BOOKSTAND2017年の流行語大賞ベスト10のひとつにも選ばれた「睡眠負債」。現在、日本人の約4割は睡眠時間が6時間未満で、睡眠不足が慢性化して負債のように膨れ上がっている状態だといいます。この言葉の流行により、...
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日常と断ち切った男と子どもの物語〜タナ・フレンチ『捜索者』
BOOKSTANDすべての居場所がない人のための小説だ。タナ・フレンチ『捜索者』(ハヤカワ・ミステリ文庫)はアイルランドの自然を背景に、親子以上ほどに年齢の離れた者たちの心が触れ合うさまを描いた物語である。タナ・フレン...
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戦争の裏で暗躍する凄腕PRマン... ボスニアはこうして情報戦争に勝利した!
BOOKSTAND2000年放送のNHKスペシャル『民族浄化~ユーゴ・情報戦の内幕~』をもとに執筆された『ドキュメント戦争広告代理店情報操作とボスニア紛争』(講談社)。著者はNHK国際放送局チーフ・プロデューサーの高木...
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1年に7日間しか過ごせない人との恋〜宇山佳佑『ひまわりは恋の形』
BOOKSTANDひとりとして同じ人間が存在しないように、恋愛の形も人によってそれぞれだ。本書は、"難病もの"と大ざっぱにくくられかねない一冊といえよう。しかし、主人公たちにとって彼らの恋は唯一無二のものであり、そのよ...
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最新の脳科学から「自己肯定感」を徹底解剖。何事にもヘコまない強メンタルはこうして作る!
BOOKSTAND近年、日本でも大きく注目されるようになった「自己肯定感」。言葉自体はすでにおなじみですが、自己肯定感とはいったい何で、どのように高めればよいか、みなさんはご存じでしょうか。よくよく考えてみると、なんと...
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希望の裏返しのファーストコンタクト
BOOKSTANDNASAの有人火星ミッションが失敗し、宇宙開発がすっかり停滞して二十年。太陽系外から飛来し、地球へと向かうコースをたどる天体2Iが発見される。驚いたことに、慣性での移動ではなく減速をつづけているのだ。...
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佐伯俊道の波乱万丈映画人生『終生娯楽派の戯言』
BOOKSTAND佐伯俊道は東映東京で長らく助監督をつとめ、その後脚本家に転じて映画やテレビドラマなど四百本以上、ロマンポルノの他にも『連続殺人鬼・冷血』や『湯殿山麓呪い村』など数多くの作品を残したベテラン脚本家である...
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脂肪肝患者の8割以上が3カ月で5kg減! 病院の専門外来が実践する食事改善メソッドを公開
BOOKSTAND現在、肝臓に脂肪が溜まる「脂肪肝」になる人が増えているといいます。そう聞いて、「私はお酒を飲まないから関係ない」と思った方は、ちょっと注意が必要かもしれません。かつて肝障害というと、ほとんどは慢性ウイ...
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傷ついた心が少しずつ回復していく山本幸久『花屋さんが言うことには』
BOOKSTAND花はよいものだ。カレーライスや大谷翔平選手といった人気者であってもアンチは存在するわけだが、花に関しては「嫌い」という人にはいまのところ出会ったことがない。とはいえ、当然ではあるけれども、日頃から花の...
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ラーメンはもはや教養!? ラーメンのジャンルや用語などを網羅した「ラーメン完全基礎講座」
BOOKSTANDもはや国民食ともいえる「ラーメン」。いまや数え切れないほど多くの店があり、ジャンルや系列も多岐にわたります。もちろん、どこでどんなラーメンを食べるかは個人の自由。けれど、その歴史や系譜、進化などについ...
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異星生物のコンタクトを通じて宇宙的倫理を問う三篇
BOOKSTAND第七回ハヤカワSFコンテストに投じた中篇「オーラリメイカー」が優秀賞を獲得。同作を表題として、短篇「虹色の蛇」を併録した作品集で2019年にデビューした著者の、本書は第二作品集。三作品を収録している。...
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人気犯罪ドキュメンタリーを書籍化! アメリカで起きた凶悪殺人事件10件から浮かび上がる殺人鬼の心理とは
BOOKSTANDアメリカで実際に起きた凶悪犯罪事件を取り上げ、犯罪者の生い立ちや心理、当時の社会情勢などを深く掘り下げていく、音声サービスAuDeeの犯罪ドキュメンタリー・トーク番組『トゥルークライム‐アメリカ殺人鬼...
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シミュラークルをめぐる果てなき戦闘
BOOKSTAND謎の異星体ジャムと人類との戦いを描く《雪風》シリーズの最新刊(第四作にあたる)。これまでの戦場は惑星フェアリィだったが、前巻でついにジャムが超空間通路を抜けて地球へ侵入を果たした。ただし、ジャムには実...
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親との関係に悩む人、必読! 「親捨てワーク」を実践して自由な人生を手に入れよう
BOOKSTAND突然ですが、みなさんは自分の親との関係はうまくいっていますか?書籍『親子の法則人生の悩みが消える「親捨て」のススメ』の著者であるライフコーチの三凛さとし氏は、2021年に20歳以上60歳未満の男女計1...
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第97回 5月4日「スター・ウォーズの日」を前に改めて振り返る、『スター・ウォーズ』の偉業
BOOKSTAND『スター・ウォーズ』という作品の魅力やこの映画シリーズがその後の映画文化に与えた影響についてはすでに多くの方が書かれています。『スター・ウォーズ』のすごさを語る上でもう一つ忘れてはならないのは商品化ビ...
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モーリス・ルヴェルの恐怖の世界『地獄の門』
BOOKSTANDどーして、そーなるのっ。コント55号時代の萩本欽一ばりに読みながら叫んでしまったのが、モーリス・ルヴェル『地獄の門』(白水Uブックス)である。どうしてそういう展開に持っていけるのかなあ。持っていけない...
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「クラスでいちばん頭のいい子の授業ノート」がコンセプト! 高度な内容をポップに学べる"世界史超入門"
BOOKSTANDみなさんは学生のころ、世界史の授業に対して苦手意識を持っていませんでしたか?いろいろな国が絡んでややこしい、カタカナの名前が覚えにくい、暗記量が多いなどなど......。そんな方におすすめしたいのが、...
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二次創作魂が燃える『辮髪のシャーロック・ホームズ』が楽しい!
BOOKSTANDおおお、二次創作魂が燃えるぞ。莫理斯(トレヴァー・モリス)『辮髪のシャーロック・ホームズ神探福邇の事件簿』(文藝春秋)は、十九世紀の英国ロンドンを舞台にした名探偵の聖典を、阿片戦争の敗北によって領土の...
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驚きに満ちた人生の物語〜藤谷治『ニコデモ』
BOOKSTAND人に歴史あり。物語の大きな柱となるのは、聖書に登場する人物にちなんで名づけられた瀬名ニコデモ。「日本が戦争に勝っていたころ」、裕福な家庭に生まれた彼は、音楽を愛する青年に育ち、その美しさは「揉めごとの...
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"変態的接客サービス"でグローバル企業へと成長した火鍋チェーン。その成功の秘密に迫る
BOOKSTANDみなさんは中国の火鍋チェーン「海底撈(かいていろう)」をご存じでしょうか?中国国内以外に、日本を含むアジア、欧米、オーストラリアなどでも店舗を展開しているグローバル企業です。1994年に四川省簡陽市で...
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蒼然たるゴシック小説の展開に、きわめて現代的なヒロイン
BOOKSTAND作者は1981年、メキシコに生まれ、同国内およびアメリカの各地で育ち、現在は夫とともにカナダ在住。ジャーナリズムを学ぶ一方で、理学修士号も取得している。小説家としては2000年代半ばから活躍をはじめ、...
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「この気持ちにしっくり来る言葉は...?」を解決する辞典。ハンディサイズで携帯にも便利!
BOOKSTANDみなさんは文章を書く際に、自分の感情にしっくり来る言葉が思い浮かばず、もどかしく感じたことはないでしょうか。こうしたお悩みに役立ちそうなのが『感情ことば選び辞典』。人間の感情や特性を表現するのに用いる...
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さまざな"自分との対面"〜エルヴェ・ル・テリエ『異常』
BOOKSTAND表紙からして不穏さを感じさせる本だ。頭と手と胴体をそれぞれ持つふたりの人物だろうとは思うものの、融合しているようにも見えるし、人間以外の存在のようにも見える。不穏さは本文を読み始めても消え去ることはな...
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「名前は知っているけれど、どんな国?」を解決 世界212の国と地域を解説した一冊
BOOKSTAND否が応でも世界情勢に目がいく昨今。紛争が起こった国々で過去に何が起きていたのか気になる、オリンピックで見て「名前は知っているけれど、どんな国だっけ?」と疑問に思ったなど、世界の国々に注目する機会が増え...
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アウェイ感のなかで殺人事件捜査に乗りだす"弊機"
BOOKSTAND《マーダーボット・ダイアリー》シリーズの邦訳第三弾。ノヴェラ「逃亡テレメトリー」と、短篇「義務」、同じく「ホーム――それは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地」を併録している。主人公の"弊機"...
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予想もしない展開の『ブルックリンの死』にびっくり!
BOOKSTAND看板に偽りあり、とはこのことではないのか。アリッサ・コール『ブルックリンの死』(ハヤカワ・ミステリ文庫)を読み終えて、呆然としながらそう思ったのであった。いや、おもしろかった。びっくりさせられて、なる...
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マツコと中村うさぎが見いだした「人生」とは? 「結果を出さない努力でもいいじゃない」
BOOKSTAND人間、「四十にして惑わず」などと言いますが、歳を重ねても私たちはやっかいなことに心惑わされてばかり。どうすれば心穏やかに、幸せに過ごせるのだろうか――。そんな方に読んでみてほしいのが、今回ご紹介する『...
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もし後悔をやりなおせるとしたら〜『ミッドナイト・ライブラリー』
BOOKSTAND人生は一度きり。だけどもし、違う選択をした場合の人生を生きてみることができるとしたら?主人公のノーラは、自らの命を絶とうとしていた。飼っていた猫のヴォルテールが死んでしまった。勤め先の楽器店をクビにな...
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"男性の指"にセクシーさを感じるのはなぜ? 動物行動学から紐解く人体の不思議
BOOKSTAND生まれたときから動かしている自分の身体であっても、わからないことや不思議なことに溢れているのが"人体"だ。今回取り上げる『遺伝子が解く!男の指のひみつ』(文藝春秋)は、動物行動学研究家の竹内久美子氏が...
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新鮮でバラエティに富んだ、現代中国女性作家SFアンソロジー
BOOKSTAND中国で活躍する現代女性作家十四人の作品を集めた、日本版オリジナル・アンソロジー。すべて初訳である。序文で編者のひとり、武甜静(ウーティエンジン)さんは言う。「作家は作家、性別を取り上げるのは良くない」...