巷のB級ニュース“小”ネタを毎日配信!

「なめ猫」のミケ子は去年まで生きていた

このエントリーをはてなブックマークに追加

かつての「なめんなよ」の撮影風景と、去年猫齢にして102歳で大往生のミケ子の子猫時代。大きい写真はBit写真館で

春に続々、グッズ発売をひかえている「なめ猫」。その誕生秘話をプロデューサー・津田覚さんに聞いた。

「なめ猫はもともと、僕が捨てネコ猫4匹を引き取って、育てたことから始まったんですよ。まだ目もあいてない状態で、ネコかなんなのかわかんないくらい小さくて。でも、育てていくうちに可愛さにのめりこんでしまったんですね。それで、その当時つきあいのあった彼女が忘れていった人形の服に、ネコたちがじゃれて遊んでいるのを見て、面白半分で洋服を着せてみたんです」

「なめ猫」たちの撮影期間は、生後50日から80日くらいまでの約1ヶ月、計10回。ネコの成長は思いのほか早く、その時期を過ぎると「大人顔」になってしまうのだとか。モー娘。どころでない、現役の短さだ。

いったんネコに服を着せたら、飽きてしまう前に、10分間前後で撮り終えなければならない。撮影時には仔猫の服を着せたり脱がせたりする係、カメラマンおよび助手、小物やセットの係、猫じゃらしなどで目線を向けさせる係など、7〜8名のスタッフがついたという。
「スタッフはみんなネコを飼っている人を集め、その中でもネコがなついている人を専属として、マンツーマンでつけました」
 
ちなみに、撮影の部屋のセット、ベッド、窓の大きさなどは、人間サイズの1/6が基準。小道具に使うバイク模型、小物制作なども、すべてがスタッフの手づくりだ。
 
また、苦労したのはネコの洋服。
「あまりに小さく、袖口などは直径2センチしかないので、ミシンが使えなくて、ほとんどが手縫い作業でした」
たとえば、革ジャンなど手間のかかる服は、当時1着15万円もかかったとか。また、着物は、普通の布ではネコに着せるには柄が大きすぎるため、京都まで泊りがけで探しに行き、やっと見つけた風呂敷を使ったという。
 
今でこそ犬に洋服などを着せることが普通になっているが、当時は「剥製では?」「虐待では?」とも言われ、非難を浴びた時期もあった、と津田さんは語る。だが、引退後は、津田さんを含むスタッフがネコたちの里親になったほか、全国から里親希望が殺到し、それぞれ引き取られていったという。
 
ちなみに、なめ猫の主役「又吉」は、実は女の子だったのだが、当時はわからなかった。それで、津田さんがネコたちを譲ってもらったクリーニング屋のおじさんの名前をそのままもらって付けた名前なんだとか。
 
また、恋人役のミケ子は引退後、名古屋の家に引き取られ、20年以上可愛がられて暮らしたが、昨年、老衰で亡くなった。人間にして約102歳だったという。(田幸和歌子)

2005年2月3日 00時00分

注目の商品