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ネットから広がる知られざる雅な世界

(上)巫女さんの装束着装例(中)巫女さんの髪を結わう「丈長」(下)平安風装束

インターネットが情報の宝庫であることは言うまでもないことだが、それでも探し物がなかなか見つからないこともある。でも、その一方で偶然見つけたサイトがとてもおもしろかったりする。最近のヒットは、神主さんなど神職の方々が使う装束を扱っている「有職com」。神主さんの衣装がインターネットで購入可能なのにちょっと驚いた。

運営しているレリコジャパンは、約90年の歴史を持つ斎藤專商店(京都神祇調度装束協同組合加盟店)のオンライン調進部なだけあって、本格的な装束が各種揃っている。お値段もそれなりだが、生地にはそれぞれきちんと意味があり、用途に合うものを選んで注文するようになっているので、一概に一式いくらとは言えないところがまた本格的ある。
わかりやすいところで巫女さんの装束をご紹介すると、髪を結わう「丈長」は標準的な真っ白のものが330円で、赤と銀の厚紙で作られたものは1,200円〜4,500円。巫女さん用のつけ毛・垂髪が5,500円。サイトに掲載されている装着図のモデルの女性の髪が茶髪なのがなんとも現代的。巫女さんの装束以外にも平安風装束というものがあり、そちらはまるで源氏物語の世界。そして、なんと賽銭箱まであるじゃないですか。お値段なんと65万円!

様々な本格的な装束を見ているうちに、きっと神職の方でなくても「着てみたい!」と思う人がいるのでは? と思い、レリコジャパン代表の丸橋さんにどんなお客さんがいるのかをたずねてみた。
「基本的には神職の方向けのものなのですが、自治体のお祭りや博物館、資料館といったところの方々がよくお求めになられるようです。一般の方でもお求めになる方はいらっしゃいますよ。でも、それなりのお値段がするものなので、誰でも彼でも……というわけではないですが」
とのことで、他にも
「実はご購入いただいたお客様や装束を着てみたいとおっしゃるお客様を対象にちょっとしたイベントもやっているんです。『源氏の夕べ』というもので、装束を着てカルタをやったり双六をやったり一日中のんびり過ごすんです」
と、装束を買ったけれど、一人で着て過ごすのでは物足りないので、同じような趣味を持つ人々が集まり、雅な世界を楽しむイベントも開催しているそうだ。ちょっと失礼かと思ったが、
「いわゆる、えっと、一般的にコ、コスプレというものに近い感じですか?」
と恐る恐る聞いてみると、
「ええっまぁ。ちょっとニュアンスは違いますが……」
と少し笑いを含んだお答えが。ここのところの和ブームで、伝統的な日本文化にも興味をもつ人が増えているということらしい。

また、レリコジャパンではお正月に気軽に和を楽しめるものとして、お香をかぎ分ける聞香(もんこう)が楽しめる聞香セットを限定10セット販売中。お正月にゆったりと手軽に雅な世界に浸ってみたいという方にはまさにおすすめの一品。

「源氏の夕べ」は、特に参加者を広く募ったりはしていないとのことだが、サイトの掲示板などにお知らせがでるそうなので、興味のある方はのぞいてみてはいかが?
ちなみに「有職(ゆうそく)」とは、もともと「有識」からきている言葉で学識豊かという意味をもつ語。中世以降、博識のほかに規範、法式の意味に使われるようになり「識」が「職」に変わり、儀式、行事、位階、調度、輿車、服装、遊宴などに関する法式あるいは知識を指すようになったのだそうです。自分が全く知らない世界をこんな風に垣間見られるとはインターネットってホントおもしろいですねぇ。
(こや)

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2005年12月16日 00時00分

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