「せんべい」と「おかき」と「あられ」の見分け方
(上)『もち焼せんべい』。名前はせんべいでもじつはおかき。(下)寺子屋本舗の『ぬれおかき』。絶妙のもちもち加減が大人気。
「せんべい」と「おかき」と「あられ」。どれも日本人にはお馴染みのお菓子。
洋菓子もいいけどたまにこういうの食べたくなるよねー、って人も少なくないはず。なんといっても日本茶とよく合うしね。
さて、この3つの違いは? おせんべいはなんとなく大きな丸型のイメージ、おかきとかあられはもっと小粒かなぁ……。そんな感じに考えていた私だが、先日その謎が解けたので、みなさんにもご紹介。

いろいろ調べてみると、まず「せんべい」は原料で簡単に区別ができる。「せんべい」はうるち米、「おかき」と「あられ」はもち米からできている点で大きく違うのだ。
食べている限りでは私にはわからなかった……。
でも独自調査では、おかきとあられの違いがよくわからない。そこで、『ぬれおかき』や『もち焼せんべい』で有名な京都の老舗「寺子屋本舗」の営業部、柏さんにお話を伺うことにした。

「おかきとあられですが、どちらも原料はもち米であり明確な区別はございません。1つ言える事は、「あられ」はもちを砕いて大鍋で炒る音が「霰」(天候のあられ)に似ている事から「あられ」と呼ばれるようになったとの事ですので、小粒のが「あられ」で若干大きめのサイズが「おかき」と言えると思います。具体的にはひなあられのような感じですね」
なるほどー、やっぱり大きさなのね。
私の勝手な解釈もそんなに間違っていなかった様子。あられは音でいうと「ぱらぱら」と言う感じかな?

でもここで重大な疑問が! 寺子屋本舗さんの商品『もち焼せんべい』はせんべいなのにもち!? 矛盾しているんじゃ……。
「『もち焼せんべい』はせんべい・おかきで分類すると、明確に「おかき」です。通常のおかきは当社の商品の半分〜1/3位のサイズが多く、大判なのは「せんべい」が多いと思います。当社は、せんべい型のおかきと言う事で、このように名づけました」
なるほどー。この商品は名前は「せんべい」でも、原料では「おかき」なのだ。
確かに見かけはおせんべいなので、このネーミングにも納得! どうやら商品名としては何を使ってもいいらしい。ネーミングによってもイメージや売り上げは大きく違ってきそうなので、その点でも、親しみやすいこの「もち焼せんべい」はとっても優秀!

でもせんべいと思ってたらおかきだったなんて、なんだかだまされてる感じ? 気になる人はこれからおせんべいやおかきを買うときは、ネーミングだけじゃなく、原材料名のチェックもお忘れなく〜。 (さくら)