体重は一日にどのくらい変動するのか
オムロン社の体重計。デジタル式の体重計では、少しづつ誤差が生じるというタイプの故障はないそうだ
年々増加していく体重。とりあえず、自分の体型をいましめようとここ数週間、毎日体重計には乗るようにしている。

が、かなり大雑把な計り方をしているせいか日によってかなりの変動が……。
そこで、比較的時間に余裕のある日に一日に数回時間を変えて一体どのくらい体重が変わるのかを調べてみた。
ここで体重を披露するのも何なので1の桁と小数点のみでご勘弁を。体重計はデジタル式の200g刻みで測定時の衣服は全て同じものを着用。
朝、起床後、食事前で排便後:7.4kg
朝、食事後:7.8kg
昼、昼食後満腹状態:8.6kg
夕方:8.2kg
就寝前:8.4kg
翌朝、起床後、食事前で排便後:7.6kg
起床直後と満腹状態では1.2kgの差。

うひょ。
今まで意識してきちんと測定をしたことがなかっただけに一日のうちにこれだけ体重が変化しているとはちょっと驚き。でも、この体重変動はどのくらいまでが許容範囲なんだろう。肥満治療の専門家に一般的に人間は一日にどのくらいの体重変動があるものなのかを聞いてみることにした。
「一日の体重変動は1kg位です。測定の時間を決めて、食事、排尿、排便との時間差を一定にしないと基準になりません」とのこと。
ふーむ、やはり普通の生活でも1kgは変動しているらしい。
でも私の場合、微妙に翌日に200gほど持ち越しているということは『三百六十五歩のマーチ』じゃないけれど3歩進んで2歩下がるといった感じで着実に前進、もとい増加しているってことなのだろうか。

そして、ふと思ったのが「体重計が壊れている疑惑」。
これは誰しも一度は感じたことがあると思う。「これって私の体重じゃない、体重計が壊れてるんじゃないの!」ってやつだ。
そこで、我が家の体重計の製造元オムロンのお客様相談室に問い合わせてみた。
「デジタル式の体重計をご使用の場合、気がつかないうちに体重計が正確に測れなくなるということはありません。
故障の場合はデジタル表示がでなくなる、など誰が見てもすぐに異常がわかります」とのこと。電池切れの時計が徐々に遅れてくるように少しづつ誤差が生じるということはなく、壊れるときにはパタっと壊れるのだそうだ。
じゃ、そのパタっと壊れる年数というのはどのくらいでやってくるのだろう。
「体重計には耐用年数というのは設けていません。ですから、ご購入いただいて買い換える時期や目安ということのご案内はできないんですよ」
とのこと。

えっ! 耐用年数を設けていないとは! 実はこれは体重計に限ったことではなくて家庭用の体温計や血圧計なども同じなのだそうだ。

もともと家庭用の体重計や血圧計、体温計は計量法という法律のもと国で定めた基準に適合したものだけが売られている。必要な精度は保証されているということでいつまで精度が保たれるかは使用頻度や使い方、環境などで変わってくるので一概に言えないとのこと。一方で学校や病院にあるはかりは2年に一度定期検査を受けることが義務付けられている。

そしてもう一つ、体重計で気になるのが地域による重さの違い。実は縦に長い日本では地域によって緯度による重カ差が生じるため、重さが変わる。そのため、計量法によってそれぞれの区域ごとにはかりを調節している。
オムロンによると、北海道と鹿児島で測定したケースで最大60gの誤差が生じたというデータがあるのだという。従来の200g刻みの体重計ではこの60gは測定に影響がでない範囲内ということで家庭用の体重計は全国一律だったが、最近の100g刻みの体重計では地域によってはかりを調整できるようにと「地域設定機能」がついているのだそうだ。
ちなみに、この地域設定はオムロンの場合日本列島を北から南に上下2地域に分けている。北は北海道、青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島、茨城、栃木、新潟、富山、石川、南はそれ以外だそうだ。一方タニタでは地域設定は3地域。北海道と沖縄、そして以外の地域となっている。


「体重計が壊れている疑惑」はまずない! 体重の変動は一日に1kg!
チリも積もれば何とやら。まずは「その日の増加はその日のうちに消費」を目標にがんばりたいと思います。
(こや)