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15分間で徐々に閉店ムードをつくる「閉店CD」

「帰ってほしい」人がいるとき、直接言うより、音楽で盛り上げると効果的?

蛍の光、窓の雪〜♪
この音楽を耳にすると、いつも胸がキュンとする。「蛍の光」、もともとはスコットランド民謡の「別れのワルツ」という曲だが、あまりに「卒業」「別れ」イメージと直結しすぎているからだ。

といっても、いまさらたいして卒業できるものも持ち合わせていない自分にとって、これはもはや「店との別れ=閉店」イメージ。
デパートで油売って、買う予定もないモノをしつこく物色してるときに(迷惑な客)、容赦なく流れる「閉店」の知らせ。
一つの祭りが終わったことを実感させる、悲しい音楽である。そんな「閉店音楽」を収録したCDがある。

『閉店の音楽』(コロムビアミュージックエンタテインメント)。あまりにも、まんまのタイトルだ。
ジャケットは、デパ地下か大型スーパーの野菜売り場で買い物する女性の写真。「割引シールはチェックしとけよ」と、ついいらぬことを考えてしまうが、ともかく閉店シーンである。

売り文句として、「迷わず使えて、簡単・便利」「的確なナレーションが、閉店までの15分間をスマートに演出します」とある。
つまり、わざわざ選曲とかしなくても、このCDをそのままかけるだけで、閉店の15分前から徐々に、やんわりと閉店ムードをつくってくれるわけだ。

実際に聞いてみると、最初に、曲だけの「別れのワルツ」が流れ、次に2回繰り返しで「閉店予告ナレーション〜家路―『新世界より』―」。
これは多くの学校で「下校時刻になりました」でおなじみの、やっぱり別れの曲である。
そして、締めくくりは、もう一度蛍の光が、今度はナレーションつきで流れる。「閉店ナレーション〜別れのワルツ」だ。

ちなみに、家路のほうの「閉店予告」ナレーションは、
「本日は、ご来店いただきまして、ありがとうございます。間もなく、閉店の時間でございます。ご用命は、お早めにお願いいたします。ありがとうございました」。
で、最後の「閉店」は、
「本日は、ご来店いただきまして、誠にありがとうございました。本日の営業は、これをもちまして、終了させていただきます(以下略)」と、ちゃんと微妙に文が異なるあたり、芸が細かい。
しかも、爽やかで明るい女性の声が、逆に悲しさ・余韻を感じさせる効果もある。

実はうちの娘も、まだばぶばぶ言ってた赤ん坊時代から、「蛍の光」と「仰げば尊し」を聞くと、意味もわからず「ふぇ〜ん」と号泣したものだが、こうした「別れの音楽」がかきたてる寂しい感情というのは、人間のDNAにもともと組み込まれているのかもしれない。

この「閉店の音楽」、一般家庭での使い道はあるのかと思うが、店の営業用に限らず、なかなか帰ってくれない来客や、うっとうしい相手の前で使うという手もありかもしれません。
(田幸和歌子)

2006年9月14日 00時00分

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