少し前にミシュランの旅行ガイドが3つ星を与えた高尾山に多くの人が押し寄せて話題になったことがあり、コネタでも取り上げたが、日本人が意外に気づいていない名スポットは他にもあるはず。そこで外国人向け国内パッケージツアー「サンライズツアー」を企画・販売している(株)JTBグローバルマーケティング&トラベルに話を聞いてみることに。
ズバリ、外国人に人気のツアーは?
「東京、富士箱根、京都が人気なのは変わりませんが、日本の文化を体験したい、日本人の普段の生活をのぞいてみたい、という声が欧米の方を中心に増えているように感じます」
同社でも侍・忍者体験をはじめ、日本文化体験のできるツアーを多数用意しており、
「寿司握り体験、相撲部屋見学がとくに人気です。そのほかには原宿・表参道を着物で散策し、茶道体験をするツアーもよくお申し込みをいただきます」
また、相撲観戦ツアーも好評で、東京場所には毎回数百名が参加しているという。
季節ごとのツアーへの注目も高く、夏には北海道レンタカープランや京都の川床体験なども実施。この夏は特に富士登山ツアーがかなりの人気だったそう。また、冬には在日外国人向けの日帰りスキーツアー、札幌雪まつりツアーなども催行している。
アジアからの観光客も少しずつ増えているそうで、現在のところ同社のツアー参加者は、ヨーロッパ地区が3割、北米地区が3割、それにオセアニア、アジア地区と続く。
「外国人といっても国・地域が多岐にわたるため、それぞれのツアーがどのエリアのお客様に買っていただけるのかをできるだけきめ細かくリサーチする、また、それぞれの地域で日本に関して何が話題となっているのかといった情報収集を心がけています」
サンライズツアーも今年で45年目となるため、さらなる品質の維持・向上に努めていくとのこと。
今回話を聞いて感じたのは、外国人旅行者の興味の幅が実に広いということ。相撲観戦や富士登山などは日本人でも未経験という人も多いだろう。私たち日本人が国内旅行やレジャーを計画するときにも大いに参考になりそうだ。
(古屋江美子)