昔も今も、強い男がモテるのは世の常である。特に、お相撲さん。
お相撲さんのお嫁さんは、漏れなく美人と断言したい。キャバクラでも、お相撲さんはモテモテらしい(確かな筋の情報)。

強くなるには、よく食うことだ! そんな、私と同様の思いがあるのかどうかは不明だが、マクドナルドでは日々鍛錬に努める力士を応援するような、一風変わったサービスをおこなっている。
それは、マクドナルド浅草橋店に今年の9月6日から設置されている「大相撲力士専用席」。マクドナルドに来店する力士に利用してもらうのはもちろん、一般のお客さんにも力士の大きさを実感してもらいたいという思いで制作された椅子である。両国国技館の近場で営業している店舗ならではの、面白い試みだ。


そこで、この「大相撲力士専用席」を設置するに至ったキッカケを日本マクドナルドにお伺いした。
「マクドナルドでは以前より、日本を代表するスポーツである相撲を応援することで、日本を元気にしたいと考えておりました(2009年大阪場所よりおこなっている、懸賞幕の掲出など)。今回も、9月13日から始まった9月場所を前に、大相撲を盛り上げたいという思いから、設置が決定いたしました」
と、全社をあげて日本の国技“相撲”を応援している模様。

ところで、この専用席が一般席と違う点だが、要するにデカい。サイズは高さ800 mm、横幅1090mm、奥行き920 mm、座面高さ420mm、重量約25Kgという特大サイズ。
この席を作成するときに協力してくれたのは、国内出身最重量力士(258Kg)の山本山龍太関。
彼のサイズを型取り、山本山関が座っても大丈夫な強度で作られている。

そんなスペシャルな席なら、一度は座ってみたい! というわけで、この「大相撲力士専用席」を体験しに、マクドナルド浅草橋店へ行ってきました。
まず、カウンターで「力士専用席ってあるんですか?」と質問。すると、「あ、3階にございます!」と、当たり前だが、承知していたような店員さんの親切なリアクション。
言われた通り3階に上がると、席と言うにはあまりにも大きすぎる、オブジェのような真っ赤な物体が。これが、目的の「大相撲力士専用席」だ。
一般のお客さんは座るのがはばかられるのか、誰もココには座っていないので、私がこの席で食事を取らせていただきました。

座ってみると、マンガのごとく「ドカッ!」という効果音が出てきそうなスケールのデカさ。椅子の上にはカバンなどの手荷物もゆうゆうと置ける。
しかし、席に深く体を沈めると、奥行きがあまりにも深い(笑)。背もたれがあまりにも奥にあるため、深く座るとベッドで横になってるかのような錯覚に。

まさに“力士のためにある椅子”なのだが、実際に席を利用したお相撲さんはまだ現れていないそうであまりにももったいないが、専用席を一目見て帰る力士は多く見受けられたとのこと。
一度は、この椅子にドカッと座ってハンバーガーを平らげるお相撲さんを見てみたいものだ。
そして、一般のお客さんからの反応も良好。特に9月場所前は力士席を見に来るお客さんが多く来店。家族連れなどにも好評で、子どもを席に座らせて記念撮影したり、楽しく活用している模様。他にも、カップル、友人など、多くのお客さんが専用席を利用。楽しい食事時を過ごしているらしい。


一般人の体型だと、食事を取るだけなら一般席の方が適しているだろう。ただ、この席を利用すると優雅な気分は味わえる。他のマック店舗ではできない体験でもある。
当面は設置を続けるという「力士専用席」に座るか。はたまた、通常の席に座るのか。どちらを選ぶかは、アナタ次第です。

(寺西ジャジューカ)